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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

7月9日


土曜日だ。
土曜日の朝のフェアリーテイルのお客さんは、少ない。

そんな時間を狙ってヤツが来た。


十四松三郎。


7人の取り巻き(ヤクザさん?)を連れてやってきた。


「邪魔するぜ」


取り巻きの一人が、そう言ってカウンターに座る。
店に緊張が走る瞬間だ。

俺にでもわかる。

この男、今までのヤクザさんとは違う。

幹部クラスって感じがする。
そして、ゆっくりと言葉を続ける。


「今すぐ店をたため!」


ピリピリした空気。


「ここは、夫が残してくれた喫茶店なので、譲る訳にはいきません!」


銘さんが、答える。

すると幹部っぽい取り巻きさんは、椅子を蹴った。


「何をされても答えは、変わりません!」


銘さんが、そう言うと取り巻きは、今度はテーブルをひっくり返した。
それに続かんばかりに他の取り巻きが、カウンターに入り次々とモノを壊していく。


「やめて下さい!」


銘さんは、ただそれしか言えなかった。


俺は、立ちあがった。
俺も闘おう。


今は、霞さんも啓司さんも御幸もいない。

みんな仕事で、少しの間いない。


他の警察の人も前と違って毎日居る訳じゃない。
ヤツラは、その人狙って来たんだ。


「おい、やめろ!」


俺は、怒鳴った。


「やんのか?
 コラァ!」


取り巻きの一人が、俺のむなぐらを掴み俺の顔を殴った。


「亜金を殴るな!」


遙が、そう言って俺を殴った取り巻きの足を蹴った。


「このガキ……」


取り巻きは、そう言うと遙を椅子で殴ろうとした。


「やめてください!!」


銘さんが、遙の体の盾になり、椅子は銘さんの背中に命中した。

ぐったりとする銘さん。


と、その時。

一発の銃砲が、店に響く。

啓司さんだった。


※この物語は、フィクションです。


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