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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

7月11日


俺は、タイミングを見計らって啓司さんと二人きりになった。


「啓司さん」

「どうした?」

「啓司さんって、何の能力者なんですか?」

「いきなりなんの話だ……?」


啓司さんが、そう言って笑う。


「ほら、昨日、言ってたじゃないですか……」

「ああ……
 そう言う事か……」

「啓司さんもコイツの事が見えているのですか?」


俺は、そう言って千春を指さした。
千春は、何か不機嫌そうだ。


「ああ。
 見えている……」

「じゃぁ……
 本当に能力者なんですか?」

「ああ。
 そうだ……」

「よかったらなんの能力か教えてもらえますか?」

「こういう場合、先に自分が何の能力者なのか教えてくれるもんじゃないのか?」

「わからないんです……」

「ん?」

「俺、自分が何の能力者か解らないんです」

「そうなのか……?」

「……はい。
 だから、自分が何の能力者なのか知りたくて……」

「そういうことか……
 なら、良い人を知っている」

「え?」

「山元源流才(やまもと げんりゅうさい)。
 能力の開花させる能力を持っている」

「そんな能力があるんですか?」

「“開花”と言う。
 俺も、その人の元で修業をしたんだ」


啓司さんは、そう言うと一枚のメモを俺に渡してくれた。


「これは?」

「明日、ここに行ってみると良い。
 そして、少しの間だけでもその爺さんの元で修業をすれば自ずと自分の能力がわかるだろう……」

「あ、ありがとうございます!」


明日、俺は、その人の元に尋ねようと思う。
山元源流才……
名前は、凄そうな名前だ……
いったい、どんな人なんだろう?


※この物語は、フィクションです。

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