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「ねぇ、今どこにいるの?」 [ちょっとホラー]

彼女との出会いは、丁度一年前の事だった。

一年前のこの場所で、彼女と出会った。

出逢ったばかりの彼女は、人形のように美しく。
そして、誰よりも優しかった。


そんな彼女に恋心を抱くのに時間はさほどかからなかった。

彼女もまんざらではなかったのか、ボクの告白をあっさりと受け入れてくれた。


「ずっと一緒にいよう」


ボク達は、そう約束した。


楽しい夏になるはずだった。
楽しい思い出になるはずだった。


ある日、彼女はボクの前から姿を消した。
ボクは落胆した。

初めての恋。
遅すぎた初恋。

初恋は叶わぬモノ。

そうわかっていても心で理解するのには時間がかかる。

なんとか立ち直りかけた頃……

携帯に彼女から一本の電話がかかってきた。


「ねぇ……
 今、どこにいるの?」

「え?
 今、職場にいるけど」


ツーツーツー


電話はそこで切れた。


今になってどうしたんだろう……


ボクは、何か胸騒ぎがした。


次の日、また彼女から電話があった。


「ねぇ……
 今、どこにいるの?」

「今、商店街にいるけど……」


ツーツーツー


電話がまたそこで切れる。
次の日も次の日も次の日も……

電話の言葉は、たった一言……


「ねぇ……
 今、どこにいるの?」


ボクは、怖くなり彼女の名前と連絡先と写真を持って警察に向かった。

警察署の人が、不思議そうに首を傾げる。


「彼女……
 先月に自殺してるわよ?」

「……え?」


ボクは、耳を疑った。


「でも、電話があったんです」

「携帯電話だけなかったみたいだから持ちだした誰かが、貴方に電話をしたのかも……」

「でも、声は彼女なんです……」

「一年も会ってないのでそう?
 貴方の聞き間違いかも……」

「そんな……」


ボクは、落胆した。
彼女が自殺したこともショックだった。
ショックを隠せないままボクは、電車のホームで、電車を待っていた。

電話が鳴る。
彼女からだ……


「ねぇ。
 今、どうしてるの?」

「いいかげんにしろ!
 電話を彼女の遺族に返せ!」


ボクが、そう言うと彼女が笑う。

その時だった、駅のアナウンスが流れる。


「今、〇×駅にいるのね?」

「え?」


ボクは、後ろに彼女の気配を感じた。
そして、ボクの体は凄い力によって吹き飛ばされる。


薄れゆく意識の中。
ボクの耳の中にしっかりと彼女の声が入った。


「これで、ずっと一緒に入れるね」



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あー。
1000文字以内で終われなかった……

俺は、まだまだ未熟だな……


あ、言わなくてもわかると思いますが……

これは、フィクションですよー
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