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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

7月24日


「な、なんだこいつ……
 こいつの近くにいると力が入らない……」


ヤクザさんの一人がそう言って俺の方を見る。


「なら、銃ならどうだ?」


やばい……
マンガじゃないんだから、銃とか喰らったら痛いぞ……
それどころか死んでしまうかもしれない……


俺が、目をつぶった時。

銃声が、三つ鳴った。


痛くない。
もしかして、俺、死んだのか?

恐る恐る俺が顔をあげると……

三人が倒れていた。

腕を押さえてうめき声をあげている。


「啓司さん!」


霞さんが、そう言って啓司さんに走り寄った。


「霞さん、無事でしたか……」


啓司さんが、そう言って霞さんの体を抱きしめる。

俺、お邪魔かな……

そう思って、その場を去ろうとしたら、啓司さんが俺を呼びとめる。


「亜金さん」

「あ、はい」

「亜金さんが時間を稼いでくれなかったら、どうなっていたかはわからない」

「いえ、そんな……俺は何もしてないです」


ただ殴られてただけだけだし……


「それでも礼を言う。
 ありがとう」

「いえ……
 十四松はどうなったのですか?」

「今、他の警官に囲まれてる。
 能力は封じた。
 もう、アイツは能力は使えない」

「封じた?」

「俺の能力だ。
 俺は、相手の能力を無効化させる能力なんだ」

「そうなのですか……」

「ああ……」


啓司さんがニッコリと笑う。


これで、長い長い俺達の一日が終わった。

と言うか……

俺は、ここにいるとお邪魔だな……


「では、俺は、これで失礼するよ」


俺は、そう言ってその場を逃げるように去った。
なんか、虚しい……
俺も、彼女が欲しいぞ


※この物語は、フィクションです。


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