マイミクのtamaさんが殺されたそうです。

11月7日


今日は、曇り。

雨が降りそうだ。


佐久間ともう一人、私服の男の人がやってきた。


「こんにちは」


男の人が、ニッコリと笑う。


「こ、こんにちは」


俺は、少し緊張しながら挨拶をした。


「こちら、インターポールから公安に配属された戸津川（とつがわ）さんです」


佐久間が、ぶっきらぼうに答える。


「戸津川啓二です。
　よろしく」

「……よ、よろしく」

「事件に関して少し聞きたいことがあるのですが、いいですか？」

「事件？」

「玉藻の事件だ」


佐久間が、戸津川さんの代わりに答える。


「俺に聞くより、幸雄さんに聞いた方が……」

「幸雄さんには、ある程度話を聞きました。
　貴方の知る玉藻さんの話が聞きたいのです。
　思い出話でもいいです」


戸津川さんが、そう言って俺の目を見る。


俺と玉藻の思い出……


「玉藻との出会いは、mixiです。
　mixiの占いのコミュで知り合い。
　そこで、『近場に住んでいるね』って、話になり。
　出会いました。
　出会ったら意気投合って、訳じゃないけれど……
　向こうが、何かと世話を焼いてくる……
　そんな感じでした」


佐久間が、一瞬俺のことを睨む。


「そうか……
　玉藻さんは、ネットで出会った人とすぐに会う人なのかい？」

「それはない……」


俺が答えるよりも先に佐久間が答える。


「確かに、玉藻は、お堅いイメージがあるな……
　でも、あれ？どうして俺に会ってくれたのだろう？」


俺も疑問が一つ増えた。


※この物語は、フィクションです。

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