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マイミクのtamaさんが殺されたそうです。 [マイミクのtamaさんが殺されたそうです。]

11月16日


昨日の夜。
静かな、茶虎のお葬式が、行われた。


身内だけ……


だけど、その身内は来てくれなかった。

まぁ、殺人容疑がかかっているんだもんな。

来たのは、好奇心旺盛な記者達。

焼香もやってくれず……

俺に質問ばかりを投げかけていた。

俺は何も答えない。


ただ、空っぽになった俺の心。


「猫君……」


その声の方に視線を向けると銘さんが、心配そうに声をかけてくれた。
そして、千春ちゃんが、僕の方を見る。


「銘さん、それに千春ちゃんも……」

「大丈夫?
 ずっと心配していたんですよ?」

「あ、ごめん……」


銘さんが、そう言って俺の横肩をポンポンと叩く


「そうですよ……
 たまには甘えてもいいんですからね!」


千春ちゃんが、そう言って苦笑いを浮かべる。


「ありがとうございます……」

「猫さん」


この声は、西郷さん。
俺は、この声がする方を見た。


「西郷さん」

「すまない。
 遅れてしまいました」

「いえ、来てくれてありがとうございます」

「もっと俺が、茶虎さんの話を聞いていれば……」

「いや、西郷さんは、悪くないですよ……
 アイツが、馬鹿なだけです」

「けけけけけ」


笑い声が聞こえる。
この笑い声、聞き覚えがある。


車 重道だ。


「アンタも、来たのか?」

「2000万は、払う気になったか?」

「アンタに払う金はないよ」

「俺は、真犯人を知ってるのですよ?」

「……帰ってください」

「気が変わるまでいつでも来ますよ。
 けけけけけ」


重道は、そう言ってその場を去った。


※この物語は、フィクションです。

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