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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

12月15日


今日は、晴れ。
余が現世に来てもう半月が経つ。
早いモノだ。

カリスファーやアザゼル達は、元気にしてるのか?

余が、現世に来たことで天界は、大変なことになっているのではないだろうか?


余は、授業など上の空で空を眺める。


「神様……?」


真由が、心配そうに余に近づいてくる。
もう、休み時間か……


「どうした?
 無い乳娘」

「どうせ私は、胸ないよ……」


真由の顔に涙の文字が浮かび上がる。


「で、余に何か用か?」

「用って訳じゃないけれど……
 ぼーっとしてたからさ……
 何か心配事でもあるんじゃないかと思って……」

「んー。
 どうすれば、この世の全ての美女の胸を揉めるのか考えていたのだ」

「え?」

「冗談だ……」

「だ、だよね……」

「あー。
 なんだ……
 すまないな」

「どうして謝るの?」

「なんだ、心配かけたみたいだからな……」

「神様は、こういう時謝るんだ?」

「何かおかしいか?」


余は、首を傾げた。


「私なら、『心配してくれてありがとう』って言うけどな……」

「うむむ。
 言葉とは、難しいのだな」

「そうだね」

「おい!
 亜金!」


教室中にその声が響く。

余が、その声の主の方に目をやると、また不良どもが亜金を囲っていた。


「またイジメか?」


余は、真由に尋ねる。
真由は、肩をぶるぶると奮わせる。
余は、ため息をついて一歩踏み出したとき。

二人組の男が、椅子を蹴り飛ばした。

遊楽とクロだった。


「お前ら、いい加減にしろよ?」


遊楽が、不良どもを睨む。


「ち、興ざめだ。
 行くぞ……」


不良達は、その場を去った。
うむ。
不良どもは命拾いしたな。

アイツらが出てこなければ、余がアイツらをフルぼっこにしていたぞ。


※この物語は、フィクションです。

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