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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

12月26日


夜が明ける。
クリスマスと呼ばれる日が去っていく。


余は、コンビニで、買ったケーキを持って、万桜の部屋に向かった。
インターフォンを鳴らす。


「はーい」


万桜の声が聞こえた。
万桜が、ドアを開け、顔を出す。


「よう」

「神様?」

「昨日はなんだ……」


何を言ったらいいのかわからない。
何故か少しバツが悪かった。

ただ、気づいたことがあった。


「万桜、ボロボロではないか……?」


万桜の顔が傷だらけ……
そして、服もボロボロだった。


「……とりあえず、中に入って」


万桜は、顔を曇らせた表情で余を家の中に招いてくれた。


「うむ……
 思ったより綺麗な部屋だな」

「今、紅茶入れるね」

「うむ……
 その前に……」


余は、万桜の腕を掴んだ。


「え……?」


余は、万桜の頭に手を当て治癒の魔法をかけた。
万桜の体の傷と、服が綺麗に治った。


「これで、よい」

「あ、ありがとう」

「うむ!」


万桜からお茶を淹れてもらい。
余は、ケーキを万桜に渡した。


「……」

「まさか、主は、一人で“悪”と戦っているのか?」

「他に仲間もいるけれど……
 戦うときは、一人が多いわね……」

「そうか……」


余は、そう言ってケーキをフォークで切り口に運ぶ。


「なら、余も手伝おう」

「え?」

「主、一人に悪を戦わせるなんてことはできないからな!」


万桜の表情は曇っていたが、首を縦に振った。
さぁ、これから戦いの日が待っているぞ!

余は、覚悟を決めた。

※この物語は、フィクションです。


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