SSブログ

かみさまのにっき [かみさまのにっき]

1月2日


今日は、昨日の参拝者が嘘のように少ない。
いない訳ではないが、昨日に比べればかなり少ない。


「神様。
 おつかれさま♪」


真由が、嬉しそうに余に駆け寄る。
うむ!
巫女の姿は、誰が着ても似合うな。


「うむ。
 無い乳娘。今日も元気だな?」

「あるもん!
 これっから成長期だもん!」

「そうか?」

「そうだもん!」


余は、真由の生乳を見たことはない。
きっと乳を小さく見せる補正ブラたるものを使っているのだろう。


「そうか……
 それは、失礼した」

「ぶー」


真由は、唸りながら頬を膨らませた。


「で、余に何か用があったのではないのか?」

「あ、そうだった。
 今日は、もう私たちは上がってもいいってお父さんが言ってたよー」

「休憩か?」

「そそ。
 だからさ……その……」

「ん?どうした?」


真由が、モジモジと照れる。


「あのね」

「ああ、言いたいことがあるのなら、何でも言っていいぞ。
 余には、主には、世話になっているからな」

「今日、デートして欲しいな……なんて、ダメだよね」

「デート?」

「ダメだよね……」

「構わないぞ?
 それくらい」


余は、暇が嫌いだしな。


「ホント?」

「ああ」

「じゃ、私、着替えてくるね!」

「うむ!」


余も着替えるか……
余は、誰も居ないところで法術を使い衣装を変えた。
余は、これからデートに行ってくる。

そうそう、軍資金が必要だな。

余は、法術で札束を出した。
あ、偽札じゃないぞ?

余に奉納された金だ。
一応、日本の神なので、奉納金は、日本銀行から発行されている。
給料は、神なのでな、少々高めの時給1800円だ。

神の世界では、寝ない食べない。
24時間365日休まず営業なので、使う暇など無い。
なので、生まれてこの方金など使ったことがない。

余は、金持ちなのだ。


※この物語は、フィクションです。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

かみさまのにっきまおーのにっき ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。