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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

1月4日


正月シーズンもすっかり終わり、神社も人の数がめっきり減っている。

そろそろ帰るか。

あまり長居しても、真由の家に迷惑がかかるしな。


余は、支度を終えた後。
真由の家の玄関を出た所で真由の出迎えを受けていた。


「神様、ホントに帰るの?」

「ああ。
 あまり長居しては、迷惑になるであろ?」

「そんなことないよ。
 私の家、子供は、私一人だけだからみんな、息子が出来たって喜んでいたし……」

「真由は、優しいな……」

「え?」

「すまないな」

「何が?」

「いや、こういう時は、『ありがとう』の方がいいのか?」

「うん!そうだね!」


真由は、ニッコリと笑う。


「えーっと、お取込みの最中失礼します」


万桜が、突然余たちの間に現れた。
いや、ホント突然に……


「万桜さん?」


真由も驚いているみたいだ。
いや、普通は驚くよな。
こんな登場のされ方をしたら……


「か・み・さ・ま!
 ずっと家を空けてどこにいるのかと思ったら!
 真由さんの所で世話になっているなんて!」

「え?え?え?」

「おせちやお餅を持って行っても留守……
 心配したんだからね!」


あー。
なんか、知らんが万桜が怒っている。


「何をそんなに怒っているんだ?
 貧乳。その怒りの熱量を胸に貯めたらどうなんだ?」

「神様……?」


万桜が、ニッコリと笑う。


「なんだ?」

「死ぬ?」

「いや、死なない」

「えっと……」


真由が、驚いている姿もよそに万桜が余の体を引っ張った。


「じゃ、真由ちゃん。
 また、学校でね!」


万桜は、そう言って余をマンションまで引っ張った。
うむ。
もうちょっとゆっくりと帰りたかったぞ……


※この物語は、フィクションです。
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