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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

10月22日


午前0時を知らせる鐘の音が聞こえる。


「プレさんよ。余たちはいつまで歩けばいいのだ?」


山道を歩き出してもう12時間を過ぎようとしていた。


「あと少しよ。
 ほら、亜金!さっさと歩く!」


プレさんが、そう言って亜金のお尻を蹴る。
もしかして、亜金は、イジメられる体質を持っているのか?
そんなことが、余の頭によぎる。


余は、万桜の方を見た。
平然名顔をして歩いている。


「万桜、大丈夫か?」

「ん?私は、平気よ」

「そうか……?」

「こう見えても魔王の娘よ。
 最長で96時間バテずにあるいたことがあるわ」

「そうか……
 意外とタフなんだな」

「貴方はどうなのよ?」

「余か?余は、最大で196時間バテずに歩くことが出来たぞ。
 亜金は?」


余が、亜金に尋ねると亜金は、死にそうな顔をしていた。


「俺は、1時間くらい……」

「運動不足ね」


プレさんが、そう言って亜金の手を握り締める。


「え?」

「私が、根性を叩きなおしてあげる」

「いや、いいよ……」


亜金が即答する。


「いえ、決めたわ。
 アンタ、欲がなさそうだもん。
 私が、契約してあげる」


プレさんは、そう言って亜金の唇にキスをした。


「あーあー」


余は、ため息をついた。
プレさんの悪い癖だ。
気に入ったヤツを見るとキスをして契約をする。
まぁ、余的には亜金がパワーアップできるから、構わないのだがな……
そこから、さらに2時間歩く。


「さ、ついたわよ」


余たちは、プレさんに案内されイクシルの前に立つ。


「さてと、触るぞ」


余と亜金と万桜は、ゆっくりとイクシルに触れる。
イクシルの光が余たちを包み込んだ。


※この物語は、フィクションです。


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