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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

1月23日


昨日の夜のことだ。

余たちは、神界のホテルで休んでいた。
プレさんが、イクシルの加護についての心構えを語る。


「いい?イクシルの加護を受けると言うことは潜在能力の100%を発揮できるの」


プレさんが、自信満々に答える。


「用は、余たちが無敵になれた……と言うことだろ?」

「違うわ」


プレさんが、即答する。


「え?潜在能力を100%ってことは、強くなれるんじゃないの?」


万桜が、首を傾げる。


「違うわ。
 そうね……貴方たちにわかりやすく言えば、テレビゲームのRPGってわかる?」

「わ、わかるけど……」

「神も万桜ちゃんも亜金も今は、そのRPGで言うレベル1ね」

「1?」


亜金が、目を丸くさせ驚く。


「そうよ。
 でもね、ただの一般人の1とは違うわ。
 そうね……プレが例えてあげる!
 貴方達は、あのRPGの勇者と同じようにレベルがあがるようになったってことね」

「え?でも、レベルとかって普通に運動したり日々の訓練とかしたりしてあがるモノじゃないの?
 スポーツ選手とかオリンピック選手みたいに……」


亜金の質問にプレさんが、嬉しそうに語る。


「違うわ。
 確かにレベルがあがる人も稀に居るわ。
 潜在能力でね。でも、あがっても2までね。
 あの人たちは、基礎能力が、あがるのであってレベル自体はあがらないの」

「えっと……
 基礎能力とレベルって、どう違うの?」

「ふふふふふ……
 それはね、基礎能力は、日々訓練しないと大きく能力が落ちるの。
 でも、レベルは違うわ。
 少しサボってもレベル自体は落ちることはない。
 まぁ、基礎能力は下がるけどね。
 そして、イクシルの加護を受けた貴方たちのレベルの上限が、無限にまで拡大するの」

「へぇ……」


亜金が頷く。


「なんだ、最強になってウハウハできるんじゃないのか……」


余は、ため息をついた。


「触るだけで強くなれるのなら、この世は壊滅しているわよ」


プレさんが、苦笑いを浮かべる。


「って、ことで亜金」

「なに?」


プレさんが、亜金の手を握る。


「アンタは、この中でも基礎能力がものすごーーーーく低いの。
 だから、訓練するわよ」

「え?」

「『え?』じゃない、行くの!」


プレさんが、亜金の手を引っ張る。
そして、余と万桜が残される。


「さ、余たちは、現世に戻るぞ」

「そうね……」


そして、余たちは、亜金を置いて現世に戻った。


※この物語は、フィクションです。


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