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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

2月4日


余は、今、心斎橋のアメ村に来ている。
万桜と2人だ。

昨日の豆まきのことで怒鳴られ……

そして、服を奢ることになった。

万桜は、本当に鬼かもしれない。


「見るだけだから、見るだけ!」


そう言って、ルイ・ヴィトンとかと言う恐ろしいお店の中に入るのだ。
さっきは、シャネルとか言う店に入った。


嬉しそうにジャケットを見たりしている。

2~3万円の品を見ている。


万桜……
恐ろしい子!


カリスファーよりも怖いぞ……


「神様ー!」


万桜が余の名前を呼ぶ。


大声で、「神様」と呼ぶので、周りの人間たちが一斉に万桜を見て、万桜の視線の先に居る余に視線が集中する。
こんな大勢の人に見られるのは、なんか恥ずかしいものだ。


「ま、万桜……
 どうした?」

「こっちの下着とこっちの下着どっちが似合うと思う?」


万桜が、そう言って赤いショーツとブラのセットと黒いショーツとブラのセットを余に見せた。


「さぁな……」

「神様」

「なんだ?」

「死ぬ?」


万桜が、そう言ってカバンから木刀の柄を見せる。
カバンは小さい、なのに木刀があるってことは、多次元鞄だな。


「な、なんでそんなことで死ななければいけない?」

「なら、答えろ。
 どっちが似合う?」

「余は、下着は白しか認めん」

「白か……
 なら、白を買おう」

「な……!」

「大丈夫だ。
 この店では買わないからな。
 別の店で似たデザインのモノを買う」

「む?」

「女子高生の知恵と言うヤツだ。
 そうすることで、安く良いモノが買えるからな」


うむむむ。
そんな方法があったのか……


※この物語は、フィクションです。

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