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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

3月9日


今日、全ての期末試験が終わった。
亜金は、一度も戻っては来なかった。


内申点があるので、亜金の留年は、防げるらしいが……
このまま学校に来ないと留年も危ういだろう。


この春休み、余は全力で亜金を探すことにしよう。


「神様、春休み時間ある?」


帰り道真由が、小走りで近づいてきて余に話しかけてくる。


「どうした?」

「あのね、春もウチの神社少し忙しくなるんだー
 だから、また手伝って欲しいなぁーって思って」

「すまない。
 春休みは、亜金を探そうと思っているんだ」

「亜金君を?」

「ああ」

「そっか……」


真由は、少しがっかりした表情を見せた。


「まぁ、なんだ。
 空いた時間を見つけて遊びに行ってやる。
 だから、元気出せ」

「そうじゃなくて、私も亜金君のことが心配なの……」

「そうだな」

「赤の魔道士だっけ?あと白銀先生のことも気になるし……」

「真由は、あまり首を突っ込むなよ?
 お前は、万桜と違って戦えないのだから……」

「……うん」

「亜金のことは余たちに任せろ!」

「うん」

「もう誰も死なせはせん!」

「……うん」

「もちろん真由、お前のことも命がけで守る」

「うん……」


真由は、顔を少し赤らめる。


「どうした……?」

「私……私ね」

「ああ」

「私、神様のこと好き」

「うん?
 余も真由のこと好きだぞ?」

「そうじゃなく……
 異性として好きなの」

「異性?」

「あ、うんん。
 なんでもない、私行くね」


真由は、そう言うと小走りでその場を離れた。
真由、すまないな。
今は、お前の思いに応えてやることは出来ない。


※この物語は、フィクションです。


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