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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

3月10日


余は、亜金を探すべく森の中に向かった。
街は、万桜たちに任せた。

人が多い場所ではなく人が少ない場所にいる可能性もある。
だから、あえて森の中へと向かった。

すると人の声が聞こえる。


余は、身を潜ませその声の方へと近づく。


「亜金さんは、見つかりましたか?」


この声は、赤の魔道士だな。


「いや、まだだよ。
 今、傀儡(かいらい)を使って探しているところだ。
 まぁ、ついでに大主君たちにも攻撃をしかけているよ」


もう1人は、白銀か……


「襲う必要ありますか?」

「もしかしたら、亜金君が戻ってるかもしれないからね」

「なるほど……」

「とりあえず……
 虫退治しませんか?」


赤の魔道士が、余の方を見る。

バレてたか……


余は、素早くその場から離れた。


「大主君、遅いよ」


白銀が、余の背後に回りそして蹴りを入れる。

余の体が、飛ばされる。


「く……」

「1人で、戦いにくるなんて勇気ありますね?
 知ってます?それを無謀と言うんですよ」


赤の魔道士が、そう言って笑う。


「1つ聞いてもいいか?」


余は、2人に尋ねた。


「なんです?」

「亜金は、無事なんだな?」

「さぁ?まぁ、生きてはいますよ。
 私たちも亜金さんのことを探しているんですよ。
 殺す為にね……」


さて、どうする?
このままでは、余は殺されるぞ。


「さぁ、覚悟はいいかい?」


白銀が、そう言った時。
余の体が、何者かに引っ張られる。


「な……?」


余の意識が遠のく。
そして、次に目を開けた時、違う景色が視界に入ってきた。


「神様、大丈夫かい?」

「黒曜!?」


黒曜。万桜の兄だ。
黒曜は、ニッコリと笑い余の頭を撫でる。


「僕は、空間移動の魔法は得意なんだ」


誰も聞いていない。
だけど、助かった。

あのままいれば余は死んでいただろう。
でも、なぜ黒曜が出てきた?

※この物語は、フィクションです。


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