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亜金友人帳 [亜金友人帳]

4月11日


今日は、始業式があった。
今日から学校が始まる。
不安と期待が、胸を押し殺す。


教室に入ると、笹鈴さんが、俺に声を掛けてくれた。


「亜金ちゃ、おはよう」

「おはよう」

「今日から、学校だね!」

「ああ」

「ドキドキわくわくだね!
 亜金ちゃは、知らないだろうけどこの学校は、小学校から高校までそんなに顔が変わらないんだよ。
 だから、今、女子の間で亜金ちゃの話題で持ちきり」

「え?なんで俺が?」

「転入生だから仕方がないよ」


笹鈴さんが、クスクスと笑う。


「まぁ、なんだ……
 女ってのは飽きっぽいからそれまで辛抱するんだな」


座来栖君が、そう言って俺の肩を叩く。


「……そっか」

「亜金さん色んな子に狙われてますよ?」


そう言ってタナトスさんが、俺の席の斜め前に座る。


「あ、タナトスさん、おはよう」

「おはようございます。
 亜金さん」

「どういて俺が狙われるのですか?
 そんなにかっこよくもないのに……」

「亜金さんと言うより……
 六花ちゃんが、女子の間で人気なのです」

「六花が?」

「モフモフは、いつに時代も人気なのです」

「???」

「モテモテはいいな。
 羨ましいぞ」


座来栖君が、そう言って苦笑いを浮かべる。


「変わろうか?」

「いや、遠慮する……」

「あ、亜金ちゃ」

「うん?」

「座来栖君は、ワタクシメのモノだから手を出さないでね」

「……出さないよ」

「そこは、ツッコむところですよ」


タナトスさんが、俺にツッコミを入れる。
こうして、平和な1日が過ぎるのであった。


※この物語は、フィクションです。

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