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亜金友人帳 [亜金友人帳]

4月20日



「亜金!
 私の演技を見なさい!」


1日の授業が終わり支度をしているとプレさんが、俺に言った。


「演技?」

「そう!私、演劇部に入ったの!」

「そっか……」

「で、1年が、演技やらせてもらえるの?」

「理由は、わかんないけど主演を任されることになった!」

「そ、そっか……」

「そんな訳で、亜金!
 私の演技を見なさい!」

「俺もクラブに行かないと……」

「その辺は、ぬかりないわ!」


プレさんが、そう言うとプレさんの後ろからのん姉が、ひょっこりと顔を出す。


「うん。
 亜金君のレンタルを許可する!」


のん姉は、そう言ってブイサインをする。


「のん姉……?」

「フフフフ……」

「のん姉とプレさん知り合いだったの?」

「うん。
 お友達だよ」


のん姉が、答える。


「そんな訳で、明日、1年生だけの演劇が体育館であるから見に来い」

「なんだ、1年生だけなのか……」

「そうだ!
 なんか、文句あるか?」

「特にはないけど……」

「じゃ、来い!
 玉藻も出るのだぞ!」

「玉藻も?」

「うん。
 そっちに喰いつくのはなんか腹立つけどいいわ」

「演劇って何をするの?」

「ロミオとジュリエットだ!」

「プレさんが、ジュリエットをするの?」

「そうだぞ!」

「玉藻は何をするの?」

「ジュリエットに毒を売る魔女役だ」

「そ、そうなのか……」

「ってな訳で、明日来い!」

「わ、わかった……」


あぁ、こうして俺の大事な休日が消えていくのか……

まぁ、いいか。
こういうのも少し憧れた世界の1つだ。


※この物語は、フィクションです。

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