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亜金友人帳 [亜金友人帳]

4月24日


昼休み。
教室で弁当を開けようとするとプレさんに声を掛けられた。


「亜金、1人飯か?」

「あ、ああ……」

「なら、屋上に来い」

「え?」

「飯はみんなで食うから美味いんだぞ!」


プレさんが、そう言うとタナトスさんが俺の弁当をたたむ。


「さぁ、行きましょう」


タナトスさんが、そう言って優しい微笑みを俺に向ける。
あまりにも綺麗だったので俺の心が一瞬揺らぐ。


「何をデレデレしておる!
 早く行くぞ!」


プレさんが、そう言って俺の股間を蹴る。
女の子にはわからないかも知れないけれど……

これは、物凄く痛い。


「大丈夫ですか?」


タナトスさんが、僕の背中をさすってくれる。
タナトスさん。
この痛みは、背中をさすられても治らないんだ。


俺は、心の中でそう思ったけど何も言わないことにした。

俺たちは、屋上に向かうとそこには笹鈴さんと座来栖君が居た。


「あ、亜金ちゃ!
 こっちこっち」


笹鈴さんが、そう言って手を振る。


俺は、股間を押さえることも出来ないので痛みを押さえながら弁当を食べた。


「亜金、調子悪いのか?」


座来栖君が、心配そうに首を傾げる。


「大丈夫だよ」

「そうか……?
 顔が青いぞ?」

「大丈夫……大丈夫……」

「何よ、股を蹴っただけで軟弱な男ね!」


プレさんが、そう言って鼻で笑う。


「……亜金、ご愁傷さま」


座来栖君が、そう言って苦笑いを浮かべた。


「ありがとう」


俺も苦笑いで返した。


※この物語は、フィクションです。


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