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亜金友人帳 [亜金友人帳]

5月7日


ゴールデンウィーク。
僕らの国がそう呼んでいた日は、今は昔の話……。
4日前、突如玄関にやって来たご近所さんのセリフを合図に、僕のゴールデンウィークは、終わりを迎えた。


そう、ゴールデンウィークは、終わったのだ……

あっという間だった。
結構楽しめたからいいのだが、疲れが残っているみたいで今日の授業は眠かった。


「亜金、何に疲れているのだ?」


昼休み弁当を食べてるとプレさんが、俺に声を掛ける。


「まぁ、人生に疲れているんだ……」

「大丈夫か?
 まだ、頭を打った痛みが残っているのか?」


玉藻が、心配そうな目で俺を見る。


「いや、それは大丈夫だ」

「あ、もしかして昨日私が、色々連れまわしたからですか?」


レテさんが、泣きそうな目で俺の方を見る。


「いや、大丈夫だよ。
 昨日は、楽しかったよ。
 ありがとう」

「なに?昨日は、レテと遊んでいたのか?」


プレさんが、不満そうに頬を膨らませる。


「4日は、私とひらパーに行ったよな?」


玉藻も、頬を膨らませる。


「え?」

「亜金ちゃって浮気者なんだね」


笹鈴さんが、クスリと笑う。


「えっと……
 タナトスさん助けて」


俺は、タナトスさんの方を見る。


「いいですよ……私も5日成田山に付き合ってもらいましたから……
 私は、ちっとも怒ってないですよ……」


タナトスさんまで頬を膨らませる。


「座来栖君、助けて……」

「知らん」


座来栖君は、そう言っているものの必死で笑いを堪えているのが俺にはわかった。


「なんてな……
 実は、清空さんに頼まれたのだ」


玉藻がクスリと笑う。


「え?」

「『引きこもり亜金を連れまわせ』ってな」

「そうだったんだ……」


色々心配かけてしまっているんだな。
みんな、ありがとう。


※この物語は、フィクションです。

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