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亜金友人帳 [亜金友人帳]

5月16日


雨上がり。
テレビをつけるとこの間の学校の事件が、ワイドショーに取り上げられている。


「学校の警備体制は、どうだったのか?」

「女子生徒は、本当に無事だったのか?」


そして、「サソリを解放したのか?」


専門家が色々言っていた。
だけど、あの時の恐怖は、誰にもわからないだろう。

俺は、テレビを消して六花と共に外に出た。
ここでじっとしていても何も変わらない。

とりあえず、動かなくちゃ……


とりあえず公園に向かった。
すると公園には、笹鈴さんと座来栖君が居た。

声を掛けようと思った。
しかし、俺の体が動かない。

何故ならその近くにアゲハがいたからだ……


「お前は!」


座来栖君が、アゲハを睨む。


「犯していない女がいたのでな、来てやったぞ!」


アゲハが、へ品な笑みを浮かべる。
アゲハは、静かに座来栖君の首を掴む。


「お前は、ここで死んどけ」


座来栖君の首が、ミシミシと音を立てる。


「何をしているんだ!」


俺は、動かない体を無理やり動かし、アゲハに体当たりした。


「またお前か……!
 だが、お前は、後でだ……」


アゲハが、俺を蹴り飛ばす。
そして、アゲハは、座来栖君の首にかける手に力を入れる。


「止めて!」


笹鈴さんは、そう言って大きな声で叫んだ。
すると笹鈴さんの周りから氷の刃が現れアゲハの腕に刺さる。


「貴様、妖怪だったのか?」


アゲハの一言で、笹鈴さんの顔が曇る。


「だ、だったら何よ?」

「妖怪だろうと人間だろうと良い女には変わりない。
 俺は、お前を犯す!」


アゲハは、そう言って笑ったが、すぐに笑みが消えた。
クモが現れたのだ。


「アゲハ、こんなところで何遊んでいる?
 すぐに戻るぞ……」

「……ち」


アゲハが、舌打ちするとその場を去った。
座来栖君は、その場にうずくまっているけれど、死んではいないみたいだ。
助かったのか?俺たちは……


※この物語は、フィクションです。


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