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まっしろなティスタメント(小説) [トリックスター]

2012年09月18日


今日は火曜日。
平日。

女子供は仕事や院内学級に行き。


俺は、たこ焼きの修行を行う。
朝7時に起きて調理室へ……

でも、待てども待てども山本さんは来ない。


先に始めるか……
それともまだ待つか……
迎えに行くか……


何かあったのかもしれない。


俺は、山本さんの居る病室へと向かった。
山本さんは個室じゃない。


そして、俺が山本さんの部屋に行くのはこれが初めてだ。


少し緊張するな。


山本さんの病室の近くに行くと看護師さんたちが、慌ただしい。


「なにかあったんですか?」


俺は、顔も知らない看護師さんに尋ねた。


「あ、貴方亜金さんですよね?
 山本さんの様態が急変しました。
 ご家族に連絡しているのですが、なかなか連絡が取れなくて……」


看護師さんは、涙目で答える。


「わ、わかりました……
 俺、山本さんの娘さんにメールを入れてみます」

「ありがとうございます」


俺は、夢叶さんにメールした。
メアド交換しておいてよかった。


俺は、夢叶さんにメールした。


 お父さんの様子が急変したそうです。
 病院の方が連絡が取れなくて、困っているそうだから病院まで連絡ください。


うん。
念のため、学さんにもメールを入れておこう。


 夢叶さんのお父さんの様子が急変したそうです。
 病院の方が家族と連絡をとれなくて、困っているそうですのでその旨を夢叶さんに伝えてください。


これでよし。


「今、娘さんにメールしました」

「様態が悪いってどれくらい悪いんですか?」

「朝、倒れてしまい、そのまま意識が戻らないんです」


その後、すぐに俺の方に夢叶さんから電話があった。
その携帯を看護師さんに渡し、看護師さんは、状況を説明した。

山本さん……

結婚式まで、まだまだあるんだぞ……
どうか助かりますように……

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