SSブログ

ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2012年12月24日


クリスマス。

それは、モテない俺にとっては呪われたイベント。
バレンタインに次いで俺の嫌いな日だ……

29年間。
彼女がいたクリスマスなんてない。

なのにだ……

玉藻は、部屋を装飾しはじめた。

クリスマスパーティでもするのか?的な感じで……

家のインターフォンが鳴る。
玉藻が、返事をして玄関に向かう。
そして、何やら雑談をした後、部屋に1人の女の子を招く。

部屋に来たのは、杉浦 恭子(すぎうら きょうこ)さん。
俺が、小説を書いている雑誌の担当編集者さんだ。
物凄く美人で、優しくて仕事もできる。
お父さんは、京都で新聞記者をやっているらしい。
しかも、彼氏がいない。


「亜金さん、おはようございます」


恭子さんは、そう言って箱を俺に渡す。


「これは?」

「ウチからのプレゼントや♪
 開けてみたってくれんか?」


俺は、箱を開ける。
すると中にはケーキが入っていた。


「これは……?」

「ウチの手作りケーキや♪」

「ありがとう」


恭子さんに欠点があるとすれば1つ。
それは、恭子さんの関西弁が、おじさんっぽいってことだけかな。

ONの時は、丁寧語で話すんだけど……
OFFの時は、こんな感じのおっさんぽい関西弁になるのだ。


暫くすると再びインターフォンがなる。


「亜金、邪魔するぞ」



啓司と御幸も来た。
それも、箱を持っている。


「ケーキだ。
 枚方のジョフランで買ってきた」

「おおー!
 ケーキ!」


俺のテンションが、急激にあがる。


「太郎や萌ちゃんたちももうすぐ来るぞ」


啓司が、そう言うとすぐにインターフォンがなる。


「亜金!プレゼントくれないと悪戯するぞ!」


太郎と萌ちゃんの息子である、瓜君がそう言って部屋に入ってくる。
続いて娘の桃ちゃん。

そして、太郎と萌ちゃんが入ってくる。
今日は、賑やかなクリスマスになるだろう……

こう言うのも悪くない。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

コンプリート……クリスマス・イブ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。