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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2013年01月31日


「ATフィールド……
 新世紀エヴァンゲリオンの技か……」


白銀が、狂喜の笑みを浮かべる。
なんだ……
どうして、こいつはこんなにも殺気を出すことができるんだ?


「亜金、気を付けるネ……
 この殺気やばいネ」

「……わかってる」


倒せるのか?
俺が迷っていると1発の銃声が響いた。
銃弾は、白銀の額に命中した。


「亜金!歌!大丈夫か?」


啓司が、そう言って銃を構えながら俺たちの隣に立つ。


「うん……殺ったの?」

「これで、死んでくれたら楽なんだがな……」


啓司は、そう言ってため息をつく。


「お久しぶりです。
 啓司さん……」


白銀が、そう言って笑う。


「銃が効いていない?」


俺が、そう言うと白銀が答える。


「まぁ、タフなモノでして……」


タフって、銃が効かないギフト能力も持ってるってことなのか?


「まぁ、僕もチート級ギフト能力者ってことですよ」


白銀が、そう言って笑う。


「亜金さん!」


隼人君が、海藤君を担いで俺たちと合流する。


「ギフト能力者が、4人ですか……
 これは、流石に分が悪いですね」


白銀が、そう言って軽くジャンプすると姿が消えた。
すると隼人君の背後に姿を現し、海藤君に触れる。


「卓君は、返してもらいますね」


白銀は、そう言うと姿を消した。


「白銀!何処に言ったネ!」


歌が、大きな声を出す。


「気配もない。
 もうこの近くにはいないだろう」


啓司が、そう言うと俺たちの緊張が一気に解けた。
そして、気付いた。
この病院が、滅茶苦茶に破壊されていることを……
こうして、俺たちの長い一日が終わった。

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