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ギフト(小説) [ギフト(小説)]

2013年02月06日


水曜日。
雨の音が聞こえる。


「いつまで、寝ているんだ!」


俺は、水をかけられる。
そこで、俺の意識が戻った。


「う……」

「流石、チート級!
 心に壁を作り心のどこを探してもファイアーターの情報は見つからなかった!
 たっぷりと取り調べえてやるからな!」


刑事さんが、そう言って俺の胸ぐらをつかむ。
思いっきり睨んでいるが、怖くはない。

まぁ、世の中広いので複数のギフト能力を覚えている人もいるけれど……
俺みたいに複数の能力を持っているように見せかけるようにできる人もいるけれど……

基本、ギフト能力は1つしかマスターできない。


この刑事さんのギフト能力は、記憶の閲覧。
しかも、相手に痛みを与えるものだから、低級ギフト能力者だろう。
戦闘になれば、俺が圧勝するだろう。
だからと言って、ここで戦えば警察を敵に回すことになる。
そうなると俺は、大変な目にあうだろう……


「何度調べても知らないものは知らない。
 時間の無駄だと思う」

「舐めているんじゃないぞ!」


刑事さんが、椅子を蹴っ飛ばす。


「そこまでだ……
 武藤刑事!」


啓司が刑事の姿で現れた。
武藤と呼ばれる刑事さんは、啓司を睨む。


「これは、合法とは言えない捜査ですよ?」

「俺の操作にケチをつけるのか!」

「間違っていないというのなら裁判しますか?」

「……糞が!」


武藤刑事は、俺の足を蹴る。


「暴力反対!」


杉浦さんが、啓司の後ろから現れる。


「ち……」


武藤刑事は、舌打ちをすると部屋を出た。


「大丈夫か?
 亜金……」

「とりあえず眠い……
 玉藻は、大丈夫なのか?」

「ああ。
 玉藻ちゃんは、既に家に帰されている。
 さぁ、帰るぞ。お前の家へ……」

「……うん」


俺は、啓司の運転するパトカーで家まで帰った。
はぁ、体中が痛い。
家に帰ったらすぐに寝るぞ……

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