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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――4月15日


サクライーターの数は、およそ300。
俺たちは、今、囲まれている。


「ステルス機能を持ったサクライーターなんて初めて見たよ」


星さんが、小さくつぶやく。


「こっちもそんな情報聞いてないから……」


空猫さんは、こんな時にも関わらずニコニコ笑っているのがモニターに映っているのがわかる。


「広範囲兵器も、桜を傷つけてしまうから使えない……
 さて、どうする?」


プレゲトンが、俺に尋ねる。


「どうするって……
 どうしよう?」


俺が、迷っているとピノがニコニコ笑いながらこう言った。


「ピノが、またドカーンやりたい!」

「それダメ……」


俺は、速攻でピノの意見を却下した。


「……しゅん。
 残念……」


ピノが、しょんぼりする。


「さて、こんな会話をしている間にサクライーターが、襲ってきたぞ」

「仕方がない……
 とっておきのあれを使うよ」


俺が、そう言うとプレゲトンが、頷く。


「そうか……
 あれを使うのだな」


俺は、フェアリー・セットを宙に浮かせ呪文を唱える。


「亜金君!
 広範囲兵器は、困るよ」


星さんが、焦りつつ言う。


「大丈夫です」


俺は、魔法を唱えた。


「風化頼土!」


俺の魔法により、全てのサクライータにダメージを与え、サクライータの足を止めた。


「この魔法は……」


星さんが、目を丸くさせて驚く。


「空猫さん、星さん!
 今のウチにサクライータを倒してください!
 他の皆さんもサクライータの討伐に協力してください!」


俺は、オープンチャントで待機組のメンバーたちにも伝えた。
そして、なんとか300以上のサクライータを討伐することができた。

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