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俺は、今人妻に恋してます。 [俺は、今人妻に恋してます。]

8月25日 10時47分


曇天の道を
傘を忘れて
歩く彼女は
雨に怯えてるので僕も
弱虫 ぶら下げて
空を仰ぐ


今の空は、曇天です。
疲れたのか、由香さんは、俺と同じベットで眠っています。
久しぶりに由香さんと寝たな……

と言っても、卑猥な事は、一切やってませんけどね……

さて、昨日の話です。


俺は、あの後すぐに由香さんを追いかけました。
でも、由香さんの影は、ありませんでした。
とりあえず、中庭に向かったのですが、そこにも由香さんはいません。
香奈さんの部屋に行ったかと考え、香奈さんの部屋に向かおうとした時、俺はよろめき扱けてしまいました。

足の骨が折れていると、自分ひとりで立ちあがるのって、大変なんですね。
身をもって知りました。
俺が、立ちあがるのに苦戦していると、1人の女性が、助けに来てくれました。


「大丈夫ですか……?」


そう言って、駆け寄ってくれた女性。
それは、由香さんでした。

俺は、由香さんに起こされ、そして近くのベンチまで一緒に歩きました。


「亜金さん」

「ん?」

「ごめんなさい!」


由香さんは、ぺこりと頭を下げた。


「え……?」

「最初は、騙すつもりで亜金さんに近づいたの……」

「うん」

「でもね。
 だんだん仕事の事、忘れる位、亜金さんの事が、好きになってきて……」

「うん」

「最終的には、仕事の事忘れちゃってた……」

「そっか……」

「私、亜金さんの事……」

「いいよ。
 もう……」

「え……?」

「由香さんの事、信じてるから……」

「え……?」


由香さんの顔が、だんだん赤くなっていきました。


「ちょっと疲れちゃった。
 部屋に戻ろうか?」

「うん!」


それから、由香さんは、俺から離れてくれません。
俺は、口下手だから上手い事は言えません。
でも、俺の気持ちは動いているのかもしれません。


香奈さんの事。
由香さんのお父さんの事。


それらは、全部事実なのだから……

俺は、由香さんを信じる事にしたのです。





※この物語はフィクションです。
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