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小説:余命宣告 [余命宣告]

11月12日

俺が今日気づいたとき。
そこは、俺のベッドではありませんでした。


「ここは?」


俺は、思わず声をあげてしまいました。


「あ、亜金君……
 やっと、起きた……」


そこには、目を真っ赤にしたはるかさんが、居ました。


「俺……
 あ、ここは、何処だ?」

「覚えてない?
 昨日、倒れたのよ……?」


はるかさんは、泣きそうな顔で行った。


「そうだ……
 俺は、昨日病院の帰り道で、急に頭が痛くなって……」

「私、先生呼んでくるね……」


はるかさんは、そう言って病院の病室を出ました。

そして、暫くするとはるかさんとこないだの医師がやってきました。
医師の名札を見ると田茂(仮名)と書かれていた。


「亜金君。
 気分は、どうだい?」

「頭がふらふらします」

「病気が、悪化しているようだね……」

「……」


俺は、何も言えなかった。


「今日から入院して貰う。
 いいね?」

「でも、仕事が……
 俺、ゲームを作るのが夢だったんです!
 それが、やっと今、叶いかけています。
 だから、入院は、したくないです……」


俺が、そう言うと田茂(たも)さんは、困った顔を見せた。


「私が、毎日データを取に行くから……
 だから、ここは、言う事を聞いて……?」


俺は、渋々頷くとはるかさんは、一筋の涙を流した。


こうして俺の入院生活が、始まった。


明日へ続く



※この物語は、フィクションです。
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