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小説:余命宣告 [余命宣告]

12月23日


明日は、クリスマス。
奇跡が起きる日です。
でも、仕事です。
虚しいです。
悲しいです。

恋人欲しいです……

はるかさん?

はるかさんは、俺にとってなんなんでしょうね。
戸籍上は、家族です。
でも、恋人かどうかと言ったらわかんないです。

告白とかしていませんし、もちろん告白もされていません。
でも、キスはしたしなぁ……

友達以上恋人未満?

なんか、そんなタイトルのドラマがあったような……
と思って、ネットで調べてみたら見つかりませんでした。
代わりにアダルトゲームで、みつかりました。

どんなのかは、深く見ていないのでわかりません。

なぜなら隣に、はるかさんがいるからー!!

流石に、はるかさんが、見つめている中、アダルトゲームの検索は出来ません。
まぁ、そんなことは、どうでもいいですね。
はい。

愛ちゃんの話ですが、脳波に反応があるみたいです。
お母さんの声に、お父さんの声に、そして隼人君の声に、俺の声にはるかさんの声に。
少しですが、反応があります。
声を聞くと、脳波の波が、動きます。

もしかしたら、明日、目を覚ましたりして♪
クリスマスは、奇跡が起きる日ですから……


「ねぇ、はるかさん」

「なぁに?」


隣で横になっているはるかさんに声をかけてみました。


「恋人欲しい……」

「え?」

「明日のクリスマスイブ。
 恋人といちゃいちゃしたい……」


俺は、少し我がままを言ってみた。
どうせ、恋人とか経験ないしもうすぐ死ぬしこれ位我がまま言ってもいいよね。


「それ、恋人じゃなくちゃダメ?」

「んー
 ハグハグしたりチュッチュしたりエチエチしたりしたいから……」

「そっかー」

「うん」

「私じゃダメ?」

「え?」

「え?」

「……」

「はい、そこ黙らない!
 これを亜金君に進呈しまーす」


はるかさんが、そう言って「何でも言う事を聞く券」を渡してくれました。

んー。
どうしましょう?

では、明日へ続きます。

※この物語は、フィクションです。
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