SSブログ

ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

4月25日


今日の朝。
銘さんは、指定された枚方鋼鉄所跡地に向かった。
離れた場所に啓司さんは達が、待機している。

俺も、離れた場所で待機。


「ねぇ、大丈夫なのかな?」


千春が、不安そうに俺の耳元で囁く。


(……わからない)

「どうにかして、様子の確認ができればいいのに……」

(そうだな……)

「うん」

「……あ」


俺は、思わず声をあげてしまった。


「どうしたの?」

(お前、ひとっ走りして、見て来てくれ)

「えー。
 亜金が行ってよー。
 私までつかまったらどうするのよ?」

(お前、幽霊だろ?
 一般人には見えないって……)

「あ、そっか」

(行って来てくれるな?)

「うん!」


千春は、大きく頷くと鋼鉄所跡地へと入っていった。


そして、数分後……


千春が、血相を変えて戻って来た。


「大変だ!」

(どうした?)

「犯人は、橘勤だ!」

(なんだって!)

「早く警察に連絡しなきゃ!」

(そうだな……)


信じてもらえるかはわからない。
だけど、一か八か啓司さんに報告してみた。


「その情報、どこからですか?
 また、幽霊からとか言ったりしませんよね?」

「言ったりもします」

「……」


啓司さんは、大きなため息をついた。


「もう、貴方は帰ってください」


啓司さんの声が、冷たく響く。

そして、俺はそのまま他の刑事さんにつかまれ帰されてしまった。


つづく


※この物語は、フィクションです。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。