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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

4月26日


昨日の出来事は、今も夢見ているような感触だ。

俺は、帰された後警察にばれない様に勤が居る鋼鉄所内部に侵入した。


「ばれない様にしなきゃね……」

(ああ)


俺は、その辺にあった鉄パイプを持った。
勤の姿を目視する。


そして、俺は素早く勤の頭目がけて一撃を入れた。
俺が唯一得意とする技。
それは、気配を消す事だ。
神様が唯一くれた才能。
役に立たない才能だったけど今回だけは感謝した。


勤は、意識を失って倒れている。


俺は、銘さんと遙の姿を探した。


そして、ロープで縛られている銘さんと遙を解放した。


「亜金君?」


銘さんが、不安そうに俺の方を見る。


「もう大丈夫だ……」


俺は、そう言ってニッコリと笑った。


「それは、どうかな?」


振り返ると勤が、不気味な笑みを浮かべながらこちらを見ていた。


「せっかっく、親子丼を楽しもうと思っていたのにな!
 邪魔、しやがって!」


勤は、そう言って俺の方に鉄パイプを投げた。
俺は、持っていた鉄パイプでそれを打ち返した。


「銘さん!
 遙を連れて逃げて!」

「は、はい!」


銘さんは、ぐったりしている遙を抱きかかえるとその場を走った。


「さぁ、勝負と行こうか?」

「勝負だと?」


勤は首を傾げた。


「俺が勝てばお前は、裁判。
 お前が勝てば警察に逮捕。
 さぁ、どっちを選ぶ?」

「興味ないな!
 俺は、お前を殺す。
 ただ、それだけだ!」


勤が、そう言って俺に銃を向けた。
そして、その瞬間、小さな銃声と共に勤が銃を落とした。


「そこまでだ」


啓司さんが、俺の後ろから銃を撃ったのだ。
そして、勤は確保されたのだ。


長い長い一日だった。


※この物語は、フィクションです。

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