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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

5月11日


おはよう。
本日は5月11日、雨。

今日は少し寝すぎた。
昨日あの後少し体調が悪くなり寝たら最後。
今日の午前11時前になるまで、目が覚めなかった。


なので、今日はフェアリーテイルに向かわずいつものコインロッカーへ……


由香ちゃんがちょこんと座りコインロッカーをじっと見ていた。


「由香ちゃん。
 おはよう」


俺は、そう言って由香ちゃんの隣に座った。


「亜金さん。
 こんにちは」


こんにちはか……
なんかその言葉がグサリとくる。


「お母さん来ないな……」

「うん。
 きっと私の事嫌いになったんだよ」

「子供を嫌う親なんていないさ……」


実際には居ると思う。
だけど、一般的には親は子供を大切にするモノだと俺は、思っている。


「だったら、どうして私を捨てたのだろう……」

「きっといろんな事情があるんだよ」

「……そんなのわかんないよ」


由香ちゃんは、そう言って静かに涙を流した。

これ位の歳の女の子なら大きな声で泣くんだろう。
でも、由香ちゃんは声を出さないで泣いた。


俺は、その由香ちゃんの頭を撫でてやることしか出来なかった。


その時、俺の携帯が鳴った。


俺は、タイミングが悪いなと思ったけど電話に出た。

御幸からだった。


「もしもし」

「由香ちゃんのお母さんの事が少しわかった」

「え?」

「明日、来てくれないか?」

「わかった」


俺は、そう言って電話を切った。


「お仕事の電話?」

「ああ……」


まぁ、嘘ではない。

俺は、そう言って由香ちゃんにキャンディーをあげた。
由香ちゃんは、「美味しい」と言ってキャンディーを舐めた。


※この物語は、フィクションです。

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