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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

8月23日


8月もあと少しで終わる。
今日は、曇。

そして、暑い……

俺は、薫ちゃんを連れてフェアリーテイルへ……

薫ちゃんは、俺の隣でオレンジジュースを飲んでいる。

俺は、紅茶を飲む。

なんとフェアリーテイルは、紅茶もオレンジジュースも飲み放題。
オレンジジュースは、果汁100%で、しかも目の前で絞ってくれる。

子供なら大感激するのだけど……

薫ちゃんの反応は薄い。


「オレンジジュース口に合わない?」


銘さんが、尋ねると薫ちゃんは首を横に振る。


「そう……」


薫ちゃんは、静かにオレンジジュースをストローで飲む。


そして、ぼーっと空を眺めている。


「何か見えるのか?」


薫ちゃんは、小さく呟く。


「何が見えるんだ?」

「……」


薫ちゃんは、何も答えない。
俺は、何気なく思った。


テレパシーなら、話してくれるかなと……


(何見ているんだ?)

(……)



直美ちゃんは、何も答えない。
やっぱ、テレパシーは伝わらないか……

俺が、諦めかけた時、俺の心に女の子の声が響く。


(ひこうき雲)

(そうか……
 楽しいか?)

(うんん)

(そっか……)

(私、雲が流れを見るのが好きなの)

(年寄りみたいだな……)

(……)

(一つ聞いても良いか?)

(うん。
 テレパシーなら言霊効かないから何でも話せるよ)

(薫ちゃんのサブ能力ってなんだ?)

(予知能力と千里眼)

(言霊も含めると三つもあるのか?)

(うん)


俺は、静かに紅茶を口に運ぶ。
薫ちゃんも鈴鹿にストローで、ジュースを飲む。

なんて言うんだろ……
まったりだな。


※この物語は、フィクションです。

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