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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

9月14日


9月も半ば……

橘勤の居所はわからず、意外な情報が手に入った。


亜銀が生きている。


俺は、その謎を追求するべく……

啓司さんに相談を持ちかけた。

向かった場所は、フェアリーテイル。


「啓司さん……」

「どうしたんだ?
 血相を変えて……」

「亜銀が生きているらしいのですが……」

「え?」

「解剖したんですよね?」


俺は、ことのあらましを啓司さんに報告した。


「確かに解剖はしたが……
 DNA鑑定は、していない……
 だから、違う可能性もある。
 だけど、遺体の確認は亜金さんもしたはずだ……」

「ああ。
 あの遺体は、間違いなく亜銀だった」

「同姓同名の能力者と言う可能性は?」

「亜銀なんて、名前……
 そうそう居ないと思う」

「そうだな……」


啓司さんが、頷く……

暫くの沈黙。

そして、はっと何かを思い出したような顔をした。


「どうしたんですか?」

「確か、インターポールの名簿に、亜銀って能力者が居たような……」

「亜銀がインターポール?
 それは、無いでしょう……
 アイツは、ただのコンビニ店員だし……」

「総合科学班の中には、一般人に紛れて生活している人もいる。
 そして、そう言うヤツは、自分がインターポールである事は、隠したがる」

「まさか……」


俺は、苦笑いを浮かべた。


「もしも、亜銀君が、能力者なら、生きていてもおかしくは無い」

「でも、あの遺体は……」

「俺の記憶が正しければ……
 亜銀君の能力は、ダブル。もう一人の自分を自由に作る事が出来る。
 その能力があれば、遺体を作ることなんて造作もないだろう……」

「と言うと……」

「亜銀君は、生きている。
 それも一人で、橘勤を倒そうとしている」


亜銀が、生きている。
実感がわかない。

俺が能力者なのだから、弟も能力者であってもおかしくは無い……

そう、亜銀は、生きているのだ……


※この物語は、フィクションです。


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