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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

9月15日



フェアリーテイルにて。


「亜銀君は、やはりインターポールに所属している」


啓司さんが、そう言って資料を俺に見せてくれた。


「亜銀が生きている……」


少し見えた光明。


「でも、亜銀がインターポールに所属しているなんて、私聞いた事ないよ?」


千春が、そう言って席に座る。


「亜銀君は、能力者……
 その能力は、僅か6歳で開花し、使いこなしている。
 一人で、アメリカに来ていた事もあるらしい」

「そうなのですか?
 ずっと家に居たような気がするのですが……」

「彼の能力で、ずっと家にいるように見せる事が出来たのだろう。
 調べたところ、対能力者部隊の一人らしい」

「亜銀の能力。ダブルですか?」

「そうだ。
 自分を複数対作る事が出来る。
 また、彼の能力なら他の人だって作る事が出来るかもしれない」

「そうなのですか……」


なんか、実感がわかない。


それは、この目で亜銀の遺体を見たからなのかもしれない。


「でも、どうして死んだことにしているんですか?」

「そこまでは、俺にはわからない。
 ただ、わかっているのは、俺なんかよりキャリアは、ずっと上ってことだけだ……」

「なんだかなぁー」


千春が、つまらなそうに口を尖らせる。


「どうした?」

「亜銀が、私に隠し事していたのが、気に食わない」

「男は、女に色々と隠し事をしたくなるモノなのさ……」


啓司さんが、苦笑いを浮かべる。


「そう言うモノなのかなぁー」

「きっと亜銀君は、遺体を偽装する前から橘勤の事を探していたのだろう……」

「そっか……
 ただのコンビニ店員じゃなかったんだな……」

「さて……
 俺は、そろそろ行くよ」

「何処へ?」

「本部から、連絡が来たんだ。
 橘勤を本格的に逮捕。いや殺せとね……」

「コロス?」

「ヤツは、危険だからな……
 インターポールの精鋭が、100人以上殺されている。
 これ以上、被害を出さない為に殺すらしい。
 俺の無効化の力が必要となる」


啓司さんは、そう言ってフェアリーテイルを出た。


※この物語は、フィクションです。

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