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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

9月16日


金曜日。

啓司さんが、俺の警護から離れた。

橘勤が、単独で俺の所に来る可能性は、低いらしい。

俺は、現在ノーマーク。


銘さんも遙もノーマーク。


何か嫌な予感がするので俺は、フェアリーテイルで待機した。


「啓司さん達が居ないと少し寂しいですね……」


霞さんが、そう言って俺に紅茶を出してくれた。


「そうですね……
 こんな状態で、橘勤に襲われたら……」


俺が、そこまで言いかけた時、背筋が、ゾクゾクと冷えるのを感じた。


「どうしたんですか?」


心配そうに霞さんが、俺の方を見る。


「何かが来る!」


俺は、ゆっくりと店の扉に視線を向けた。


「いらっしゃいま――」


銘さんが、そこまで言いかけ、そして表情を凍らせる。

逃げも隠れもしない。
まるで、そう言っているように堂々とした表情。

橘勤、本人がそこに居た。


「橘勤だ……」


遙が、小刻みに震え、銘さんの影に隠れる。


「ヤツらが、いなくなった……
 これで、お前らを思う存分いたぶる事ができるな!」


橘勤は、ニッコリと笑うと俺の方を見た。


「来るか……?」

「まずは、お前を火だるまに……」


橘勤が、俺の方を睨み指先を向けた。
能力かな?
俺は、それを無視して橘勤の顎に一撃を入れた。


橘勤が、ゆらりと揺れる。


「お前……
 お前も能力者か……?」


橘勤が、嬉しそうに笑う。


※この物語は、フィクションです。

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