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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

9月23日


今日の朝、墓参りに行って来た。
祖母と叔母の墓参り。


死んだ人は成仏したら、何処に行くのか?
それは、俺には、わからない。
未練がある人は、現世に残る。

それなのなら、橘勤に食べられた魂は、どうなるのか?


飛んでいく無数の魂。


その中には、直美ちゃんの魂は、なかった。
俺は、確かめなくてはいけない。

直美ちゃんをどうして殺したのか……
その魂は、何処へ行ったのか……


「……兄さん」


亜銀が、俺に声を掛けて苦た。


「いいのか?」

「何が?」

「父さんや母さんに会わなくても……」

「俺は、死んだ人間だ……
 もう、会うつもりはないよ。
 それに、どんな顔をして会えばいいかわからない」

「普通でいいんじゃないのか?」

「それが、一番難しいよ」

「そっか……」

「……うん。
 で、兄さんの方は決まった?」

「正直迷っている。
 だけど、俺が居なきゃ倒せないんだろ?」

「倒す事は出来るかもしれない。
 だけど、殺す事は出来ないだろう」

「そうだよな……」

「兄さんの脱力が、あればアイツは、能力を使えない。
 恐らく全ての能力を失った訳じゃないだろう……
 だから、今度は、全力でアイツを撃つ!」

「わかった。
 協力するよ」


俺は、頷いた。


「ありがとう」

「ただし、条件がある」

「条件?」

「この事件が終わったら、父さんと母さんにあってやってくれ。
 なんだかんだいって、凹んでいるんだ……
 だから、会ってやってくれ」


亜銀は、一瞬考えた後、頷く。


「わかった」


亜銀は、そう言って苦笑いを浮かべた。


※この物語は、フィクションです。

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