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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

12月6日


朝、学校に余が学校に向かった。
余は、なんでも一番でなければ気がすまない。
なので、授業が始まる一時間も早く学校に来た。


すると1人の娘が、余に気付いた。


「あ、神君……」

「なんだ、下僕か……」

「あはは……」

「朝、早いんだな」

「うん。
 誰も来ないうちに花の水の入れ替えとかさ、やりたくて……」


余は、一瞬考えた。


「偉いな。
 下僕よ、名を名乗ることを許そう」

「弓月 真由(ゆづき まゆ)です」

「真由か……覚えておこう。
 余は神だ。
 大主 神(おおぬし かみ)だ。
 親しみを込めて、神様と呼ぶことを許すぞ」


余は、胸を張っていった。


「昨日も同じことを言ってたね……」

「余は、心が広いので同じことは何度でも言う」

「神君。
 面白いね……」

「そうか……
 よくはわからぬが、ほめ言葉として受け取っておこう」

「でも、“神様”は、浸透しないと思うよ?
 もっと違う名前を考えた方が……」


真由が、そこまで言った時、2人の男子生徒が教室に入ってきた。


「あ、遊楽(ゆうがく)君にクロ君。
 おはよう!」


真由が、そう言って2人に挨拶をした。


「あ、弓月に神様おはよう!」


遊楽と呼ばれる少年が挨拶をしてくれる。


「おう。人間。
 おはよう」

「あ、俺ァ、月島 遊楽。
 で、コイツが……」

「クロだ。
 上神 クロ(うわがみ くろ)だ」


はて……
上神クロ。どこかで聞いたことがあるような……

だが、余は心が広い。
そんなことは、気にしないのだ。


「って、アンタら学校に来るの早いわね」

「貧乳が現れた。
 なかまにしてほしそうにこちらをみている」

「……とりあえず、神様。
 死ぬ?」


万桜の頭に、イラの文字が浮かぶ。


「あれ?
 神様って、あだ名浸透してる?」


真由が、ぼそりと呟いた。


※この物語は、フィクションです。


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