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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

12月7日


余は、運命的な出会いをこの学園で果たす。
それは、余が天界で見つけた娘を見つけることが出来たのだ。

余は娘の前で、こう言った。


「娘よ。
 余に名前を言うことを許すぞ」

「あ、神様。おはよー」


のんびりした口調で娘が、挨拶をしてくれる。


「ああ。
 おはよう」

「一緒に教室に行こう」

「ああ!
 そうだな!」


余と娘が、話をしていると万桜が声を掛けてきた。


「あ、神様じゃない。
 校門の真ん中で何やってるの?」

「あ。
 万桜、おはよう」

「じー」


万桜が、余の顔をじっとみる。


「今日は、貧乳って言わない?」

「なんだ、言ってほしいのか?
 貧乳。」


万桜の頭にイラの文字が浮かび、竹刀で、余の頭を軽くたたく。


「前も思ったけど……
 神様と万桜ちゃん、付き合ってるの?」

「え?」


通りかかった、真由が余達に近づいてきた。


「なになになになになに?
 万桜さんと神様付き合ってるの?」


真由の目が、キラキラ輝く。
でも、心の中では、何かどす黒いものが渦巻いている。
余の読心術が、そう言っている。


「私と神様は、幼馴染みたいなものよ」


万桜が、そう言うと真由が、詰まらなさそうにこういった。


「なーんだ。
 つまんないのー」


それと同時に真由の心に渦巻いていたどす黒いものがさっと消えた。


「さ、早くいかないと遅刻するわよ?」


万桜が、そう言うと万桜達は、学校の中へと入っていく……


「いや、あの、名前を……」

「あ、私の名前?」


娘が、くるりと回転して余の歩を見る。


「ああ」

「私の名前は、優心。
 満嶋 優心(みつしま やこ)」


優心が、ニッコリと微笑んだ。


※この物語は、フィクションです。

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