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かみさまのにっき [かみさまのにっき]

2月28日


余は、もう一度神の目を使い亜金と雫の様子を見ようと試みた。
するとおぼろげだが見ることが出来た。
そこには、赤の魔道士と亜金に雫。
そして、剣の姿のままのプレさんが居た。


「どうしてその子を殺さないのですか?」


赤の魔道士が、そう言って雫を睨む。


「さぁ……?」

「まさか、惚れたのではありませんよね?」

「どうして、私がこの子に惚れるのかしら?」

「貴方の能力は素晴らしい。
 キスをするだけで、自在にその人を操ることが出来ます。
 ですが、キスをした相手に惚れてしまうと言う欠点があります!」

「……」

「図星ですか?
 なら、いいでしょう、私がその子を……
 亜金を殺してあげましょう!」


赤の魔道士が、そう言って亜金に向けて腕を向ける。
腕から炎の塊が現れ、そして……
その炎が亜金に向かって放たれる。


「亜金!
 避けて!」


雫の指示により亜金は、その炎を避ける。


「やはり惚れてしまったみたいですね……
 残念です。貴方は、もうここで捨てましょう」


赤の魔道士は、嬉しそうに笑う。


「裏切るってこと?」

「違うよ。
 裏切り者は君だ」


そう言って現れたのは、白銀だった。
白銀は、雫をナイフで背中から刺した。


「白……銀?」


雫は、小さく呟くとその場で意識を失った。


「あれ?
 死んじゃった?ダメだったかい?」

「構いませんよ。この子は、用済みです」

「……え?」


亜金の意識が戻る。


「意識、戻ったようだね?」


白銀が、そう言ってニヤリと笑う。


「でも、その前に……」


赤の魔道士がそう言ってこちらを見る。
神の目で見ているのが、バレた……?


余の意識は、そこで弾き飛ばされた。


※この物語は、フィクションです。

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