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亜金友人帳 [亜金友人帳]

4月2日


春らしい陽気で温かく。
でも、まだ桜は咲かない。
もうすぐしたら、桜が咲くのか……
楽しみだな。


俺は、管理人さんである清空(きよら)さんに挨拶をしに向かった。
昨日、軽くあいさつしたけれど、今日あらためてしようと思ったからだ。


俺は、管理人部屋のチャイムを鳴らす。

するとすぐに清空さんが、ドアを開けてくれる。



「お?
 亜金か……?
 どうした、腹でも減ったか?」

「いえ、昨日、きちんと挨拶をすることができなかったので、今日はきちんと挨拶にしようかと……」

「今時の若者にしたら、珍しいな!
 さ、茶でも飲んでけ!」

「あ、はい……」


俺は、遠慮なくお茶をお呼ばれした。

美味しかった。


「美味い紅茶だろ?」

「はい」

「同じアパートに玉藻(たまも)って、ヤツがいるのだが……
 そいつの作ったお茶は、物凄く美味い。
 今度、呼んでやろう」

「ありがとうございます」


俺達は、暫く雑談をした後、管理人部屋を出て外に出た。


「少し散歩するか……」


俺は、少し歩いた。
近くにスーパーがあった。
コンビニもあった。
本屋も薬局も病院もあった。


結構便利な場所なんだな。


駅も歩いて20分の場所にある。
学校は、歩いて25分。

学校には、自転車で行くか……


俺は、そんなことを思いながら散歩をした。


木影の片隅に妖怪が居た。
とりあえず、無視した。
話しかけると変な人だと思われるからな……

だけど、向こうは、俺に気づき話しかけてきた。


「耳をくれ……」

「……」

「耳をくれ……」


五月蠅いな。


「すまないが、俺の耳はやれない」


するとその妖怪は、目を丸くさせて怒鳴る。


「お前の耳じゃない!
 パンの耳だ!」

「……」


とりあえず、パン屋を探すか……


※この物語は、フィクションです。

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