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亜金友人帳 [亜金友人帳]

4月3日


パンの耳を妖怪にやった後、俺は家に帰った。
そして今日も散歩に行こうと思っていたのだが……

雨だ。

すこぶる雨だ。

なので、家に引きこもろう。

そう思って俺は、布団にもぐっていると……


何度も何度も俺の部屋のインターフォンが鳴る。


誰だ?


俺は、そう思って玄関を開けると小柄な少女が立っていた。

ブロンド色の髪に緋色の目。

性格は少し強そうだ。


「一昨日、ここに引越してきたのはアンタ?」

「ああ。
 そうだが……」

「挨拶……してもらってないんだけど?」

「ああ。
 すまない……」

「私の名前は、プレゲトン。
 204号室に住んでいるのつまりお隣さんね」

「そ、そうか……
 よろしく」

「ふーん。
 名前は?」

「詩空 亜金」

「亜金ね」

「ちなみに202号室は、タナトスで貴方の部屋の下である103号室にはレテが住んでいるわ」

「そうか……
 情報、ありがとう。
 外人さんが多いのかな?」

「外人って……
 まぁ、いいわ、挨拶、しっかりしときなさいよね!」


プレゲトンさんは、俺の鼻をツンとつつくと自分の部屋へと戻った。


まぁ、なんだ。

とりあえず、このまま挨拶に向かうか。


俺は、202号室のインターフォンを鳴らした。


すると出てきたのは、黒い髪に黒い瞳を持った綺麗な女性だった。
俺は、思わず言葉を失った。


「あ、もしかして貴方がお隣に引っ越してきた方?
 私は、タナトスと言います」

「はい、詩空亜金と言います」

「そう、じゃ、亜金ね……」

「はい」

「今年から1年生?」

「はい」

「じゃ、私と一緒ですね」

「はい。挨拶が遅れてすみません……」

「来てくれないかと思った……
 ありがとうございます」


暫く雑談を交わした後103号室のインターフォンを鳴らしたけど誰も出なかった。
また、今度出直そう。


※この物語は、フィクションです。



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