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亜金友人帳 [亜金友人帳]

5月15日


俺は、後悔していた。
この間、座来栖君を助けれなかったことを……
謝らなくちゃな……


俺は、そう思い立つと病院に向かった。
病院に行くので六花は、お留守番。


1人でお見舞いに向かった。
こういう時、果物を買った行った方がいいよな。

俺は、そう思うと果物屋さんで果物セットを買った。

そして、病室に向かうと部屋のドアをノックした。
この瞬間ってものすごく緊張する。


「はい」


笹鈴さんの声が聞こえる。
そして、ドアが開く。


「亜金ちゃ?」


笹鈴さんが、目を丸くさせる。


「お見舞いに来ちゃった」


俺が、そう言うと笹鈴さんが部屋の中に入れてくれた。


「亜金か?」

「うん」

「お見舞いに来てくれたのか?
 ありがとう」

「……うん」

「どうした?」

「いや、そのごめんね。
 すぐに助けることが出来なくて……」

「大丈夫だ」

「でも……」

「お前は、立ち上がってくれたじゃないか。
 俺は、それだけでも嬉しいぞ」

「……でも、結局何も出来なかった」

「気にするな」


座来栖君が、笑う。
だけど、俺は何も言えない。
なんて言えばいいかわからなかった。
でも、座来栖君が言葉を続ける。


「傷は、もう大丈夫だ。
 明日にも退院できる」

「え?」

「あの雫と言う女が治してくれたみたいだ……
 魔法ってあるんだな。初めて見た」

「そうだね。
 俺も初めて見たよ」

「この病院でも魔法を受けたんだぜ?
 おかげで即退院だ」

「そっか。よかった」

「だから、気にするな!」

「わかった。
 ありがとう」


俺の心の中が、少し晴れた気がした。


※この物語は、フィクションです。

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