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亜金友人帳 [亜金友人帳]

5月26日


「玉藻……!」


俺は、横たわる玉藻の方に走った。


「私は、大丈夫だ」

「無茶しやがって……」


俺が、そう言って玉藻の体を抱き上げる。


「な、な、ななななな!
 なにをしておる!
 私は、自分であるけるぞ!」

「怪我してるじゃん」

「だからと言ってお姫様抱っこはないだろう?」


玉藻は、顔を真っ赤にさせて言った。


「あ、玉藻ちゃ、いいなぁー
 座来栖君、私もお姫様抱っこ!」


笹鈴さんが羨ましそうに俺の方を見る。


「断る」

「いいもーん。
 私も、亜金ちゃにやってもらうから!」


笹鈴さんが、そう言って俺の方に近づいてきて、そして飛びついてきた。


流石に、女の子2人の体重は……


「ごめん……
 重い……」


俺は、その場で崩れた。


「あー。
 女の子に向かって重いは、禁句だよー」


笹鈴さんと玉藻が尻餅をつく。
笹鈴さんが、頬を膨らませる。


「全く……」


座来栖君が、そう言って笹鈴さんに手を差し出す。


「なに?お姫様抱っこ?」

「俺は、ライフルを持っているから抱っこは出来ない」


座来栖君が、そう言うと海藤が口を開く。


「だったら、僕がお姫様抱っこしようか?」

「え?海藤君がお姫様抱っこしてくれるの?」


笹鈴さんの目が輝く。


「俺がする……」


座来栖君は、ライフルを笹鈴さんに渡すと笹鈴さんをお姫様抱っこした。
そして、俺たちの長い一日は終わった。


※この物語は、フィクションです。


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