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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――3月29日


エレメント・ドール。
通称ED。

通常産まれると同時にその人のEDは、誕生する。
量産型と言う、機械仕掛けのEDもあるが、一定量の強さを誇るED利用者は、自分のEDを利用している。


俺は、自分のEDを持っている。
だけど、それほど強くない。


「亜金、何をぼさぼさしている!
 お前も早く、EDを召喚しろ!」


座来栖君が、怒鳴る。
座来栖君も笹鈴さんもEDを召喚している。

座来栖君のEDは、全身黒く2丁拳銃を構えている。
武器は、ほかにもあるのだろうか?

笹鈴さんのEDは、白い肌の女の子。なぜかバニーガールの姿をしている。
武器は、ハリセン?なんでハリセンなんだろう?


「亜金!
 あんたも早くEDを召喚しなさい」


プレゲトンが、急かす。
俺は、静かに自分のEDを召喚した。
そして、俺はすぐにEDの中に自分の体をEDの中へ転移させた。
俺の知らない間に、俺のEDは、3人乗りになっていた。
今までは、プレゲトンとの2人乗りだったけど……


「プレゲトン、いつの間にか、俺のEDが3人乗りになってるよ?」


俺の質問にプレゲトンが答える。


「ピノが、産まれたからね。
 ピノは、魔力は豊富だけどEDは、持てないの。
 だから、アンタのEDに魔力を供給できるように改造してやったのよ!
 私とピノの魔力があれば、スズメの涙の魔力のアンタのEDでも多少やれるはずよ!」


プレゲトンが、得意げに胸を張る。


「そ、そうなんだ……」

「さぁ。行くわよ!」


プレゲトンが、俺の頭を素足で蹴る。


「わ、わかったよ」


俺は、自分のEDを構える。
俺のEDは、白い。
そして、透明な翼がある。
透明な翼をもつEDのことをフェアリーと呼ぶらしい。
いわゆるレア種。
ちなみに鳥のような翼をもつEDのことは、バードと言うらしい。
こちらは、普通にある。

と言っても翼は形だけで大半のEDは、宙に浮いている。


俺は、剣を構える。
剣の名前は、プレゲトン。
後ろに座っているプレゲトンそのモノの姿だ。
プレゲトンが、いないとこの剣は召喚できない。


「さぁ、水!
 3対1だ!この人数相手に勝てると思うか?」


座来栖君が、そういうと銃口を水に向けた。


「このウェンディーネの力を見せてあげる!」


水は、そう言うと周りの空気を一瞬にして氷漬けにした。

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