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ピノの旅(小説) [ピノの旅]

――4月16日


「さて、今日の作戦会議だけど目的は少し違う」


星さんが、討伐隊の皆の前に現れて書類を見ながら言葉を続ける。


「昨日の皆のお蔭で、目標だった300匹の討伐が完了した。
 なので、今回は、サクライーターのボスの討伐命令が出た。
 ボスは、サクライーターの数倍の体の大きさを持っている。
 戦闘力は勿論ある。
 サクライーターは、人からすれば脅威だが一流のED乗りからすれば、さほど難しくない相手だ。
 だが、ボスは違う。
 はっきり言って強い。
 B級モンスターだ……
 討伐は、空猫君、亜金君、僕との3人で行う。
 他のメンバーには、その場の周りにいるサクライーターの退治を頼みたいのだが意義のあるものはいるかい?」


誰も何も言わなかった。
それを見て星さんは、さらに言葉を続ける。


「では、早速だが討伐に向かう」


俺たちは、町の外に出てEDを召喚した。
そして、向かった先はサクライーターの巣の中。
中にはサクライーターが、うじゃうじゃいた。
サクライーターが、こちらを見る。
すると一斉に襲い掛かって来た。

まぁ、当たり前だよね。


「亜金君、空猫君、行くよ!」


星さんが、そう言うと俺たちはまっすぐ奥へと続いた。
奥へはすんなりと行くことができた。
他の人たちのサポートがあってこそだと思っている。
すると俺たちは、大きなサクライーターを見つけた。
傍に大きな卵が幾つかある。


「サクライーターって卵産むっけ?」


空猫さんが、そう言うとサクライーターのボスは大きな唸り声をあげた。


「いや、サクライーターは、卵を産まない……
 こいつは、何かおかしい」


星さんが、そう言うとサクライーターが、口から火を吐いた。


「火……だと?」


プレゲトンが、目を丸くさせて驚く。
普通のサクライーターは、火を吐かない。
何故なら、サクライーターは、草属性。
火なんか吹こうモノなら体中が燃えて消えてしまう。
だけど、このサクライーターのボスは、なんともない。


「こいつは、変種か?」


星さんが、呟く。


「どちらにしても、オイラたちでどうにかしなくちゃね」


空猫さんが、ニコニコ笑いながら扇子を広げる。
俺も戦わなくちゃね……
俺もプレゲトンの剣を召喚し構えた。

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