小説：余命宣告

12月11日


今日はデート。

早起きして。顔を洗って。
体を拭いてシャンプーして。
体拭いて香水つけて

今日はデート

モノクロの下着にジーパンはいて
髭を剃ってお化粧をしよう。
下地しっかりナチュラルメイク

今日はデート


好き。好き。かっこよくなりたい。
好き。好き。綺麗になりたい。
好き。好き。チュってしたい。
好き。好き。ぎゅっとしたい。
大好き。


はい。
シャーペンしんちゃんの歌ですね。
この歌、大好きなんですよね。

デートとか楽しそうですが……
今は、それどころじゃありません。


今日の散歩中、倒れてしまいました。
その時、頭を打ってしまったらしく、流血。
5針も縫ってしまった。


俺って馬鹿ですね……

今日、約束していたはるかさんとのデートは、キャンセルとなりました。

はるかさんは、怒るどころか心配して、飛んで病院まで来てくれました。

今日は、俺の病室でDVD鑑賞です。

色んなDVDを朝から見ています。


『炊いた肉』
（感動的な話。船の上で行われるしゃぶしゃぶ争奪戦の映画）

『シャーペンしんちゃん～台風を呼ぶ 残念!明治大合戦』
（アニメ。しんちゃんがタイムトラベルで明治時代にワープする話）


今、この2本を見ました。

隼人君も呼んだのだけど、隼人君は来ませんでした。
愛ちゃんも呼べたらいいんですけどね……

愛ちゃんの親御さんの頼みで、隼人君と二人きりにして欲しいそうです。

愛ちゃんの事も、心配だけど……
今日は、DVDをいっぱいみるぞー



では、続きは、また明日。

※この物語は、フィクションです。

タグ：亜金 小説 余命宣告

小説：余命宣告

12月10日


愛ちゃんは、まだ眠ったまま。

俺とはるかさんは、徹夜でバケモンをしたけれど……
仕事の時間なので仕事に行ってきました。
隼人君は、うたた寝をしたので、俺が背負って隼人君の病室へ……


千春さんも銘さんもはるかさんも苦笑い。


銘さんの話によると愛ちゃんの意識が戻る可能性は五分五分だそうです。
少し心配だな……

ここからは、仕事の話。
シナリオの方は、ほぼ完成。
声優さんのアフレコが、一部終了しました。

販売機種は、DSです。

決め台詞や必殺技の時にもセリフがあります。


「貴方は1人じゃないわ。
　私が守るもの……」


森林めぐみさんが、言うんですよ？
色々混じっていると思いますが……
それは、正解です！

でも、残念ながら……


「エーテルちゃぶ台返し！」


は、緑川闇さんは、いいません。
うん。
残念。

声優さんが決まって色々遊びを入れた作品になっています。


愛ちゃんも早く元気になって遊んでもらいたいな……


OVA（オヴァンゲリオン）ネタや、魔装鬼神のネタが、解る歳じゃないけど……
でも、有名だから知ってるかもしれないしね……

ゲームが出来そうでワクワクする反面。
愛ちゃんの事が、心配で心配で仕方がない……



では、続きは、また明日。

※この物語は、フィクションです。

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小説：余命宣告

12月9日


愛ちゃん
覚えてますか？
あの頃笑ったあの日の出来事を……

愛ちゃん。
知ってますか？
人は、想像以上に暖かいって事を……


今日は、愛ちゃんの手術の日らしいです。
仕事から帰った後に知りました。


成功したか……
失敗したかは、まだわかりません。

一応、命を取り留める事ができました。

だけど……

手術が、終わってからもう12時間も眠ったままらしい。

流石の俺も、少し心配になってきました。


はるかさんと一緒に、愛ちゃんの病室に行くと面会謝絶と千春さんに言われました。


と言うか、千春さんって、凄いですよね。
小児科から大人の内科まで、幅広く看護しているのですから……
普通の看護婦じゃなさそう……
千春さんの姉の銘さんも凄いこの人も小児科と大人の内科や外科を見ている。


さて、話が、脱線してしまいましたね。

隼人君は、愛ちゃんの病室の前で、DSをやっていました。
相変わらずこの子は、無口だった……

でも、きっと隼人君が、心配している気持ち……

愛ちゃんにも届いているはずさ……


俺とはるかさんは、隼人君の隣に座り一緒にDSをした。

バケットモンスターだ。

俺達は、無言でバケモンをした。


愛ちゃん。

早く良くなってくれよ？


では、続きは、また明日。

※この物語は、フィクションです。

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小説：余命宣告

12月8日


寒いですね。
流石、12月と言った所でしょうか……

人肌恋しい季節ですね。
でも、今は、人肌には不自由していません。

肌の温もりだけならはるかさんが、温めてくれるので暖かいです。

昨日の夜も寒かったけど暖かかったです。
はるかさんと一緒に居るとホクホクします。


さて、今日の朝も公園を散歩していると、愛ちゃんに声をかけられました。


「私、これから授業があるんだー
　お兄ちゃん、今日も授業参観してくれる？」

「え？」


俺は、驚いてしまった。


「今日もお兄ちゃんと一緒に授業を受けたい！」


愛ちゃんの希望で、とりあえず頷いたが……
他の人は、どう感じるのだろう……？
俺は、そんな事を思いながら愛ちゃんに手をひかれ教室へと向かいました。


「なんだ、また来たの？」


隼人君が、そう言って苦笑いを浮かべた。


「……うん」


俺も苦笑いを浮かべて頷いた。


「お兄ちゃんが居た方が楽しいよ？」


愛ちゃんは、そう言って隼人君の方を見た。


「まぁ、どっちでもいいや」


隼人君は、そう言って席に座った。
それを聞いていた教師は、俺にペンとノートを渡した。


「亜金さんですよね？
　よかったら一緒に授業を受けてみませんか？」

「え？」


これまたびっくり……
てっきり追い返されると思っていたのですが……


「初心に帰るって楽しいですよ」


そんな訳で、俺は授業を受ける事になりました。
ただいま少し早い昼食休憩中也……

では、続きは、また明日。

※この物語は、フィクションです。

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小説：余命宣告

12月7日


朝です。
寒いですね。
携帯の天気予報によると今日は、50％の確率で雨だそうです。

はるかさんは、仕事に行きました。
俺は、病院で留守番です。

でも、今週から、月・水・木・金と仕事に行ってもいい事になりました。
水曜日は、2週間に一回お休みですが……

なので、ゲームが出来るまで上の曜日の日は、日記の更新が遅くなるかもしれません。

ふぅ……
昨日、少ししか働いていないのに全身、筋肉痛のように体が痛いです。
なんで、でしょうね……
病気のせいかな？


俺は、朝の散歩に公園に向かいました。
いつも居る元気な子供たちがいませんでした。
何かあったのかな？

と思いながらブラブラしていると子供たちの笑い声が聞こえてきました。
俺は、その声の方向に向かうと……


部屋の中で子供たちが、勉強している姿が見えました。

その中には、愛ちゃんや隼人君も居ました。
俺が、じっと見ていると愛ちゃんが、俺の姿に気付きました。


「あー
　お兄ちゃん？」


愛ちゃんが、そう言うと他の生徒達も一斉に俺の方を見ました。


「貴方は？」


授業を教えていた教師が、俺の方を見ました。
そして、俺の頭からつま先まで眺めた後こう言いました。


「入院患者さん？」

「あ、そうです」

「見学なさいますか？」

「いえ、いいです……」


勉強とか、そう言うの俺は苦手なんだ……
出来れば、見学とかでもそう言うのいうのは避けたい。


「お兄ちゃん、見学しないの？」


愛ちゃんが、そう言って俺を見つめる。


「愛ちゃんも、こう言っている事だしどうですか？」

「じゃ、お願いします……」


と言う事で、勉強の見学をすることになったのですが……
物凄く退屈でした。

父兄参観とかって、こんな感じなのかな？


いつもと違う愛ちゃんや隼人君の姿を見れたのでよしとしましょう。


続きは、また明日。

※この物語は、フィクションです。

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