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ニートライター亜金の事件簿 [ニートライター亜金の事件簿]

9月28日


昨日の続き。


「リンさん、何を?」


俺は、思わずリンさんに尋ねてしまった。


リンさんは、無言で両手を合わせる。


「氷結!」


橘勤を氷が包み込む。


「これが、リンさんの能力?」

「はい。
 生きたまま凍らせます」

「へぇ……」

「亜銀さん」

「わかってる」


亜銀は、携帯で本部に連絡した。


「また、復活とかないよな?」


俺は、亜銀に尋ねた。


「今度は、殺してはいない。
 生きたまま解けない氷の中を永遠にさ迷う」


亜銀は、ニッコリと笑う。


「ってか、俺居なくてもよかったな」

「そんなことはありません」


リンさんが、そう言って笑う。


「そうだな。
 と言うか、バシップスキルは凄いとつくづく思う」


カミーユさんが、そう言って俺の頭を撫でる。
俺の方がたぶん歳上なのに、背の高いヤツはこれだから……


「アイツは、能力の相性と制限については、知識がなかった」


シローさんが、そう言って笑う。


「制限?」

「相手の能力を封印している間。
 その能力が、高ければ高いほど、封印を使ったモノの能力が、下がる。
 お前みたいなバシップスキルを封印すれば本人の能力は、10%以下になる。
 だから、あんなに早く俺達だけで倒す事が出来たんだ」

「じゃ、まんざら俺の能力が役に立たなかったと言う訳でもないんですね」

「はい。
 亜金さんが居たから勝てたのです」


リンさんが、答えてくれた。


「後は、本部に、コイツを引き取ってもらって能力者に魂抜きを行い、コイツにとらわれた魂を解放する」


シローさんは、そう言うとタバコに火をつける。


「そうですか……」


直美ちゃん、仇打てたよ。
無事、成仏してくれよ……


※この物語は、フィクションです。

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