マイミクのtamaさんが殺されたそうです。

11月9日


晴れ。
だけど、寒い。

とても寒い。


今日、夢を見た。
懐かしい夢だった。

小さいころの夢だ。

俺が、病院で入院しているとき。
俺は、一人の女の子と出会った。

俺が、小学生一年生。
彼女は、幼稚園くらいだろうか？


とてもかわいい女の子だった。


だけど、名前はわからない。
漢字が、難しくて読めなかった。


改めても聞くのが恥ずかしかった。

だから、退院するまでその女の子の名前を聞くことが出来ず。
俺は、そのまま退院してしまったのだ。


その女の子は、周りからこう呼ばれていた。


「たま」


だけど、彼女は、そう呼ばれることをものすごく嫌がっていた。
だから、俺は、彼女のことを「たま」とは、呼ばなかった。


「ねぇ」とか「なぁ」とか「君」とか。



そんな風に呼んでいた。

向こうは、俺の名前を憶えていてくれた。


「猫君」


彼女は、俺のことをそう呼んでいた。


そして、自惚れかも知れないけど。
彼女は、俺と一緒にいるといつも楽しそうだった。


ときおり、「私たち一緒だね」って、笑顔で言っていた。


俺には、何が一緒だったのかわからない。

だから、僕はそれを言われるたびに首をかしげていた。


そして、忘れもしないやりとりがあった。

明日へ続く。

※この物語は、フィクションです。

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