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マイミクのtamaさんが殺されたそうです。 [マイミクのtamaさんが殺されたそうです。]

11月19日

雨。
すこぶる雨。


今日も家の前にはゴミが錯乱していた。


あえて片づけないでおこうか……


雨だしな……


俺が、ぼけーとしていると、カッパを着た少年が、こちらを見て睨んでいる。


もしかして、アイツがやったのか……?


と思ったが、ガキがこんなにゴミを用意することが出来るわけがない。


子供を見ていると子供の右手には石を持っていた。

そして、それを大きく振り上げる。

石を投げようかとした、瞬間……


佐久間が、その手をつかんだ。

そして、その手をつかんだまま佐久間が、俺の元までやってくる。


「酷いありさまだな……」

「まぁな……」

「一応、迷惑防止法令違反で訴えれるけどどうする?」

「いや、今は、目立ったことはしない方が、いいだろう。」

「そうか……
 そうだな……」


佐久間が、頷く。
俺は、ゆっくりと視線を少年に向けた。
よく見ると昨日、俺に石を投げた子供だった。


「どうして、石を投げようとしたんだ?」


佐久間が、そういうと少年は、小さな声でつぶやく。


「お姉ちゃんを殺したから……」

「玉と知り合いだったのか?」

「……うん。
 俺、お姉ちゃんのいる病院で入院してたんだ……
 手術が成功したら……退院したら……
 遊園地に連れて行ってくれるって約束していたんだ……
 なのに、なのに、なのに!
 コイツが!」


少年は、そう言って俺の膝を何度も何度も叩く。


「もしかして、照栄(しょうえい)君か?」


佐久間が、少年の目線に合わせて話す。


「え?
 お兄ちゃん知ってるの?」

「ああ。
 俺は、玉の友達で、この人が、玉の婚約者だった人だ」


照栄君は、驚き目を丸くさせる。
そして、事情を話した。
子供の頭で、どこまで理解できるかは、わからない。
だけど、理解してもらえたようだ。


※この物語は、フィクションです。


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