ネガティブ男とボジティブ女

10月16日

さて、今日は、土曜日。

つまり仕事は、お休みです。
週休二日制万歳！


そんな訳で、一日中寝るぞー

と思っていたら、はるかさんが、俺に声をかけてきました。


「亜金君、どっか遊びに行こう♪」

「え？」

「デートしよう♪♪」


あっさりデートに誘われました。
デートと言うモノなんて、もう3年はしていないです。
そんな、俺がこのデートをエスコートできるのでしょうか？


「何処に行くの？」

「どこがいい？
　私的には、水族館とか動物園とか遊園地とかがいいなぁー」

「んー
　どこでもいいよ」

「『どこでもいい』ってのが、一番困るよー」


はるかさんは、頬を膨らませた。
動物園とか水族館とかは、なんか子供っぽいよな……


「遊園地にしようか？」


俺は、そう言ってベットから体を起こした。


「うん♪♪」


はるかさんは、俺の手を握り締めると俺を引っ張るような形で車に俺を乗せた。


「じゃ、ひらぱーへGO♪」


はるかさんは、嬉しそうに車を発進させた。

ひらぱーなの？
USJじゃないのか……？


俺は、心の中でそう思いました。

そんな訳で、今、ひらぱーに居ます。
はるかさんは、今、トイレにいます。


そんな訳で、明日へ続く♪

※この物語はフィクションです。

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ネガティブ男とボジティブ女

10月15日


今日は、待ちに待った給料日。
その給料は……
なんと……
20万円！

半月で、20万円って、1ヶ月フルに働くと幾らもらえるんでしょうね！
なんか、ワクワクしてきました。
大した仕事とかしている訳じゃないのに…・・
はるかさんにくっついて遊んでばかりいるような気もします。
それで、20万円も貰えるなんて、嬉しいです。

先日、宣言した通りはるかさんに食事をご馳走しようかと思いました。
なので、何が良いかと聞くと……


「私、お寿司が食べたい♪」


はるかさんにそう言われたので、全財産を払うつもりで、はるかさんが行きたいというお寿司屋さんに向かいました。
そして、行った場所は……


雪女寿司。

一皿、驚きの80円！

ウニ、トロ、イクラ、ズワイガニ。

全て、一皿80円。

ネタや銀シャリは、普通のお寿司屋さんより、一回り程小さいけれど……

味は、抜群に良い。

はるかさんは、目をキラキラさせながら喜んでいる。


「すごーい！
　お寿司が回ってるー♪
　レーンの上にガチャガチャもあるー！」

「はるかさん、こういう所来るのは、初めて？」

「うん♪
　1人では、ちょっと入りにくかったから、ずっとここに来るのが夢だったの！」


社長令嬢となると、やっぱこう言う場所には、来れないんだろうなぁ……
俺は、そんな事を思いました。


「な・に・た・べ・よ・う・か・な♪♪」


はるかさんは、ウキウキ気分でレーンからマグロを取った。


「ん♪♪
　美味しい♪♪」


はるかさんが、喜んでいる。
俺は、それだけで心が穏やかになりました。

お寿司も食べて、元気も出たし今日も一日がんばるぞー！



まぁ、何にも無いけど続きは、明日。

※この物語はフィクションです。

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ネガティブ男とボジティブ女

10月14日


今日から心機一転。
まずは、言葉使いから改めようかと思います。

今日は、病院に行ってきました。
定期検査を、任地堂は、この時期にやっているらしく、俺も参加していいそうです。

ってなわけで、やりましたよ。
血液検査にレントゲンに心電図。


結果は……
異常ありでした。


なので、来週にもう一度心電図を図るそうです。
まぁ、なんとかなるでしょう。

今日は、定期検査が終わり会社に戻ると、はるかさんが、俺の手をぎゅっと握りしめました。


「亜金君。
　行くわよ？」

「『行く』って、何処へ……？」

「昨日のプレゼンを見てわかったの」

「え？」

「亜金君には、『自信』が、足りないのよ！」


まぁ、言われてみれば自信は、足りません。
無職時代の、面接時にも「君には、自信が足りない」と、入社を断られた事もあります。
なので、どうすれば自信がつくのだろうかと、悩んでいる所だったのですが……


「高ーい、スーツを買うわよ？」

「スーツ？」

「高いスーツを着れば、少しは自信がつくんじゃないかな？」


はるかさんは、そう言って俺の手を引っ張った。

スーツを変えた程度で、自信って着くモノなのでしょうか……

そう言って、はるかさんは、俺を車に乗せると、あるブランドのお店に連れて行ってくれました。
そのブランドの名前は、アルマジロ。
世界でも有数のスーツブランドです。

そこの安いスーツでも、10万は、軽く超えます。


「いや、こんな高いスーツ、買ってもらえませんよ……」

「大丈夫！
　その分、貴方には働いてもらうから！」

「で、でも……」

「男なら、しゃっきりする！」


俺は、半ば強引にはるかさんに連れられ、アルマジロの店に入った。


「旦那様、どんなスーツになさいますか？」


旦那様？
そうか……
店員の目には、俺達は夫婦に見えるんですね。
上司と部下の関係なのに……


「この店で一番高いのをお願いします」


はるかさんは、満面の笑顔で答えた。


「かしこまりました」


かしこまらないでください。
俺は、心の中で呟きました。

そんな訳で、スーツ。
買って貰いました。
仕上がりは、来週だそうです。
スーツを変えただけで、本当に自信がつくのでしょうか……





続きは、明日。

※この物語はフィクションです。

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10月13日


今日は、13日。
同棲生活にも、慣れた。

俺は、思ったより順応性が、高いらしい。
そして、はるかさんの料理も上手だ。

パンも手作りなんだぜ？

前の日の夜に、パンを練っていて、朝起きたら焼いている。

そのパンのレパートリーが、広いのだ。
今日は、カレーパン。
しかも、肉入りだ。

何の肉だと思う？

松坂だぜ？

松坂牛。


こんな肉、食べた事が無かった。

ちなみに昨日の晩御飯は、カレーで、肉は、松坂牛。
カレーが嫌いな俺もこれは、美味かった。
生きていて良かったと思う。
俺は、大した仕事もしていないのに、こんなご馳走食べてもいいのだろうか……

15日が、給料日らしい。
だから、給料が入ったら、はるかさんに何か奢らせてもらおうと思う。
まぁ、そんなに仕事をしていないから、給料は少ないだろうけど……
問題は、はるかさんが、喜ぶかどうかだ……
喜ばないかもしれない……
だけど、やってみたいと思う。

さて、今日の仕事だけど、今日は、任地堂のセミナーに参加してみた。
新卒者の就職セミナーだったのだけど、このプレゼンを任された。

初めてのプレゼン。
そもそもプレゼンって、色々企画会議に参加してやるものじゃなかったっけ？
そんなモノなしでのその場のぶっつけプレゼン。
失敗すると思った。
成功しないと思った。
だけど、思っていたよりかはすんなりと進んだ。

俺が、やった事は、資料を読むだけだったし。
学生さんの質疑応答は、はるかさんが、やってくれた。

皆の目が、キラキラと輝いている。
俺にもあんな時期があったんだよな……

俺も、皆以上に頑張らなくては……！

そんな訳で、明日は、明日へと続く。
※この物語はフィクションです。

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ネガティブ男とボジティブ女

10月12日

今日こそは！と思って早起き。
だけど、はるかさんは、もっと早起き。
寝るのは、俺よりも遅かったはずなのに……

はるかさんは、あまり寝てないんじゃないかな？

ふとそんな事を思いながら今日も、おは星を見た。

今は、ベイブレードが、流行っているらしい。
ベイブレードは、いわゆるコマだ。
バネの力を利用してコマを回すんだが、そのコマを回す時に、こんな掛け声を出す。


「ゴーシュート！」


俺は、頭がおかしくなったのか、声に出してしまった。


「ベイブレードやってみる？」


それを聞いたはるかさんが、俺に笑いながら尋ねる。


「いや、いいです」

「今日は、ハドトクに訪問なのよ。
　だから、ベイブレードの勉強もしなくちゃね」

「そ、そうですか……」


と、言う訳でハドトクに行ってきた。
ハドトクに着くと社長さんが、はるかさんを見つけると小走りで近寄って来た。


「はるかちゃん。
　どう、一発やらない？」


社長は、そう言ってベイブレードを出した。


「いいですよ？
　今回もボコボコにしてあげます！」

「手加減は、しないよ？」


そう言って2人は、社長室でベイブレードを始めた。
二人とも目がキラキラと輝いている。
とっても楽しそうだ。


「さぁ、次は、亜金君が、ベイを回すのよ！」

「あ、はい……
　ゴーシュート！」


俺もコマを回した。

そして、勝ったのは……


俺だった。


二人ともとっても悔しそうだ。


「くそ……
　新人の君に負けるとは……」


社長さんは、とっても悔しそうだ。
なんと言うか…・・
勝つと何でも楽しいな……

俺は、心の中で笑った。





※この物語はフィクションです。

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